MADE IN JAPAN! 過去ログ

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2005/04/02 キリストが法王にドアを開く

ローマ法王、ヨハネ・パウロ2世が危篤状態なのだという。Yohooでニュースを読むと、喉の手術、泌尿器系からの感染、敗血症と高熱、持病であるパーキンソン病の影響と、まさに健康は崩壊状態。"This evening or this night, Christ opens the door to the pope,"と関係者の発言にある。まあ、もう84歳だものなあ。CNNつけると、「The Pope Near Death」との特集。死去後の後継を決めるコンクラーベの解説など。

先代のヨハネ・パウロ1世は法王就任後33日で急死をとげたため、その原因について陰謀説があれこれ唱えられたりもした。過去日記で、その死を巡る謎を扱った「バチカン・ミステリー」という本の感想を書いたが、やはりバチカンというのは特異な世界。もっともこの本では、「ゴッドファーザー PartIII」で描かれたような陰謀説は否定されている。

今回は病気の手術から坂を転がり落ちるように健康状態が悪化している訳だが、バチカンからの発表は、逐一かなり詳細にその病状を伝えている。しかし、もう前任者の死から20年以上経つんだな。

2005/04/03 彼が本来属した天上に

昨日の夜、CNNはずっとローマ法王の動静を伝えるLIVE特番。日本で言うと昭和天皇闘病最後のあたりを思い出させるような報道ぶり。もちろん西欧世界にとっては大変に大きな存在である。今朝起床してみると、昨夜のうちに法王は逝去。CNNの特番は、「An Extraordinary Pope John Paul II」という名称に変わって、ヨハネ・パウロ2世の在りし日の姿をしのぶ。

逝去を伝えるバチカンのスポークスマンは英語で「He returned to his home」と述べた。そう、彼が本来属した天上に帰っていったのである。共産主義社会の崩壊に対する対応や自然科学や他の宗教との共存などに関して、従来にないプログレッシブな考えを持っていた法王という印象であったが。ま、しかし、英語で、「ジョン・ポール・ザ・セカンド」と言われると、なんだか違う人のことのように聞こえる。