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2005/03/22 マンモスの牙で出来たハンコ

昨日の夜、日本TV「幻の冷凍マンモスを極北シベリアに追え」という番組を見た(もっとも途中まで)。約1万年前に絶滅したマンモスの完全体をシベリアの永久凍土から発掘しようという試み。

以前、ディスカバリー・チャネルで、同じようなマンモスを探す番組があり、予告編でヘリコプターがシートをかぶせた大きな物体を吊り下げて運ぶ映像が映った。その物体からは2本の大きな牙が突き出ており、まるで永久凍土から丸ごと1体完全な遺体を掘り出したかのよう。あれはビックリしたなあ。結局、その番組は見逃したのだが、後からなにかの週刊誌で、ヘリから吊り下げていたのは牙以外はフェイクであったと報道されたような記憶がある。部分的な遺骸が見つかったという話は時折聞いたことあるのだが。

マンモスの肉体そのものは、永久凍土層にあるとはいえ、やはり条件がよほどよくないと分解してしまうのだろう。それにしても牙があんなに見つかり、専門の牙ハンターがいるというのは知らなかった。象牙を取るための密猟やら自然破壊によってアフリカ象が絶滅の危機にあり、国際的な象牙取引は禁止されている。しかし、このマンモスの牙ハンターが発掘した牙は象牙の代替品として売られてゆくのだそうだ。

アフリカ象の密猟はまずいが、マンモスの牙ならもうすでに絶滅している訳であるから、まあ売買しても大丈夫なのかね。なかなか巧いところに目をつけた商売だ。絶滅の危険がある動物の売買を禁止したワシントン条約規制でも、とっくに絶滅済みのマンモスまで範疇には入ってないだろう。

日本人も、装飾品やらハンコなどに象牙を大量に消費していたが、水牛の角とか象牙より、1万年前に絶滅したマンモスの牙ってほうがなんとなく有難みがあるような気もするよなあ。1本くらい欲しいもんである。と思ってネットで検索したら、ちゃんとマンモスのハンコとして売ってる業者があった。やっぱり抜け目ない商売人はどこにでもいるということですな。