MADE IN JAPAN! 過去ログ

MIJ Archivesへ戻る。
MADE IN JAPAN MAINに戻る

2004/11/03 米大統領選は4年前と同じデッドロック。「オハイオ・リカウント」と呼ぶか。

朝からCNNで選挙特番を見てたのだが、夕方になって中西部の州で膠着の雰囲気。オハイオの代議員20名の獲得が最後の勝敗を分けることがだんだんと明らかに。同時に、アイオワでは票をカウントする機械が故障して票の確定にはあと1日かかるとか、オハイオでも、provisional vote(暫定票:選挙権の有無を確認できないままに受け付けた票)が10数万票あり、11日後に再集計するとかの不穏な話も。

アメリカも州単位で法律が違い、これが大変だ。開票に当たる人間の事務処理に当たる錬度も、日本の公務員に比較したら実にエー加減な連中がやってるしなあ。民主党支持のレッドソックス・オーナーは、空港に飛行機を待機させ、得票でモメたら全米どこにでも弁護士を派遣する構えだとかのお笑いニュースも。これは当分勝者は決まらない。

ということで、新橋「しみづ」に出かけて夕食。タコ、サヨリ、赤貝、サバ、北寄貝炙り、小柱など結構。握りもどれも素晴らしかった。1時間ちょっとで店を出てタクシー帰宅。

部屋に戻ってまたCNNjを見ると、代議員獲得数はブッシュ254、ケリー252でカウントがストップ。勝利に必要な270にはどちらもまだ届いていない。4年前と同じデッドロックである。Yahooも、CBSも両陣営の代議員獲得は同数でWebの更新ストップ。しかし、FOX NEWSだけは、ブッシュ269、ケリー242となっている。こちらはオハイオをブッシュ勝利としてカウント。もともと共和党支持であるから希望的観測を入れたまま途中で更新を放置したのだろうか。東部時間ではすでに徹夜明けの朝5時過ぎだものなあ。

結局のところ、オハイオ州の決着を待たねば正式には勝者が決まらないという異常事態に。すぐに勝者が決まらないのは4年前に続き2回目。「フロリダ・リカウント」ならぬ「オハイオ・リカウント」と称するか。オハイオ州も急に全米の注目の的に。その位置をニュースで初めて知った日本人も多いのではないだろうか。私もなぜか、もうちょっと南の州だと思ってたのだけど。はは。

しかし、オハイオ州では、暫定票抜きの普通票で10数万票ブッシュがリードしており、勝利が動くとは思えない。そして、選挙人制度ではない全米の一般得票合計(popular vote)でも3百5十万票あまりブッシュがリードしている。普通に考えたらブッシュの勝利は動かない。まあ、アメリカ人の選択にどうこういうつもりはないが、やはりアメリカは偉大なる田舎国家である。ま、その属国の日本に、それを批判する資格などないのであるが。

余談だが、ブッシュ陣営の代表がこの3百5十万票ものpopular voteの差を勝利の根拠として挙げていた。しかし、ブッシュ陣営はpopular voteでの勝利を選挙勝利の証拠とは口が裂けても言える義理ではない。なぜなら4年前の選挙では、ゴアが一般投票で上回っていたのだから。逆に民主党は理屈が苦しい。オハイオ暫定票を数え直しても、ブッシュがオハイオを手中に収め、大統領再選ということになるのだろう。なんだか残念だ。レッドスキンズのジンクスもついに外れたか。



昨日は風邪薬飲んで寝たので、今朝になると少し体調は好転。9時からSkyPerfecTVのCNNでアメリカ大統領選挙特番を見る。開票開始早々のカウントではケリーの代議員獲得数が多かった。まあ、開票の早いニューイングランド周辺は民主党の牙城であるから当然と言えば当然。

最初は民主党が勝つが、田舎の開票が進むたびにブッシュがリード。イリノイの勝利で民主党がやや盛り返し、山岳地帯の田舎ではまたブッシュがコツコツとリード。しかし最後の大票田カリフォルニアでは民主党が勝利で追いつく、西海岸までほぼ票が開いて互角。まだ決定していなかったフロリダの大激戦で大騒ぎになったというのが4年前の大統領選。今回も今までのところ大きな番狂わせはないようだ。まだまだ激戦。

本日、現段階のCNN予想では、ブッシュ193、ケリー112と現職リード。しかし、カリフォルニアのelectral vote、55票がケリーに行くことは明らかなので、まだブッシュ勝利が確実になったわけではない。山岳地帯でのブッシュ勝利は揺るがないだろうが、やはり中西部5大湖周辺の票がどうなるかが焦点か。しかしこの辺は案外開票が遅い。カウンティによっても得票率に差があるのでまだイリノイ州を除いては「too close to call」の予想ばかり。フロリダはやはりブッシュが勝利するのか。なかなか予断を許さない接戦。これからもずっとTVとWebでチェック予定。