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2003/02/26 2種免許実技試験を何度も落ちた運転手

帰りは新橋駅からタクシー。行き先を告げると、「キャリア浅いんで道を教えて下さい」と心もとない運転手。聞いてみると60歳過ぎてからタクシーの運転手になって、まだ1年も経ってないのだとか。もう年金出るだろうに、なんでまたタクシーなんかと聞くと、年金だけでは夫婦2名食えないんですとのこと。不景気な世の中を感じさせる実にわびしい話だ。あんまり稼ぐと年金も出なくなるので、月何回かに制限しての乗車だとか。

2種免許は会社で取らせてくれるんだよね、と聞くと、55歳以下なら会社持ちだが、60歳超えると応募の時に、「自分で2種免許取ってから出直して来い」と言われるらしい。世の中厳しいもんだな。タクシー運転手になるなら早いほうがよいということだ。はは。

2種免許は、普通免許のように教習所で実技免除という制度がない。このオッチャンは、学科で4回、実技で連続5回落ちたという。学科試験もあるとは知らなかったが、旅客業なのでその関連の法規だとか。実技も安全確認がやたら厳しく、このオッチャンの初試験は、最初の交差点で止まる寸前に試験官にガクンとブレーキ踏まれ、「はい、終わり」と言われて終了したそうである。頭がちょっと停止位置から突き出たらしい。いやはや。

しかし、そう何度も実技試験を落ちた運転手の車に乗るというのも落ちつかない。気になりだすと気になるもんで、運転のおぼつかない様子が心配になってくる。左折に備えて車線変更した時に、左側をよく確認しないもんだから、あやうくオートバイを巻き込むところであった。いやはや、よく試験に受かったもんだなあ。ははは。