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2001/09/10 とんかつ屋に刺激臭あり 

昨日の夕方に、日記アップした後で田原町のとんかつ屋、「すぎ田」へ。ここはガイドには必ず掲載されている、とんかつの名店である。白木のカウンタは磨きこまれて、照明も明るく、いかにも高級そうなたたずまいの店だが、店に入るとかすかに異臭がする。前にこの店に来た時もそうであった。

とんかつ屋なのであるから、油の匂いがするのはしかたない。しかし、この匂いは金気臭い刺激臭で、油汚れがこびりついて酸化した、掃除してない換気扇やレンジ回りからしか漂ってこない部類の匂いである。そうそう、神戸の地震の後、飲食店のビルが潰れたガレキからは、この手の匂いがしてたね。

もっとも鼻つまむほどひどくはない。かすかな異臭として感じられる程度だが、この店の職人が、店のどこかの掃除に手を抜いていることをハッキリ推察できる程度には匂うわけである。禁煙してるから匂いにいつもより敏感になってるのかもしれないが。店の造作そのものは清潔感あふれているのに不思議なことでもある。

ま、小汚い飲み屋なら、こんな匂いがすることもあるが、ちゃんとしたとんかつ屋でこんな匂いが(たとえかすかでも)するのは私の知る限りこの田原町「すぎ田」だけだと断言してしまおう。この店は、ヒレカツ単品で2100円、ご飯とみそ汁は別料金で500円、サラダは1100円とえらく高い店なのにもかかわらずである。

しかも、ここのオーナーらしい太ったヒゲの50からみのマスターは、オープンキッチンなのに、仕事中にタバコを吸う。客席から直接見えないように、しゃがみこんで吸うのが情けない。お前はどっかの不良かい。客から見えないところで吸えっちゅーの。で、手も洗わずに次の客のトンカツの肉をつまんで衣つけたりしているわけで、ま、人気に溺れた、実に救いようのない、志の低い店である。

海老フライ食べに行ったのだが、急に気が変わってヒレカツをオーダー。志にはかかわらず、とんかつは、一応ちゃんと揚がってはいた。ま、しかしねえ。