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2001/02/17 ボクシング畑山隆則vsリック吉村

昨日はボクシング、WBA世界ライト級タイトルマッチを見た。チャンピオン畑山隆則vsリック吉村。リック吉村は、アメリカ軍人だが、日本の三沢基地所属が長く、日本のジム所属。

王者・畑山隆則は、セコンドにつく片岡鶴太郎の先導で入場。第1ラウンドから、畑山は飛び出して押しまくるが、あんまりパンチは当たらない。リック吉村は、左手で相手の頭を引っ掛けてクリンチに持ちこむのが実に巧みだ。プレッシャーをかけて前に出ているから目立たないが、畑山は意外に細かいパンチをもらっている。

畑山は何度か相手の故意のバッティングをアピールしたが、自分があまりにも頭を下げてツッコミすぎているのが原因のように見えた。中盤からはパンチが当たり始めた挑戦者、リック吉村のペース。しかし、クリンチワークの際に畑山の手を押さえたとして、9Rにホールドで減点をもらう。リック吉村も、それからはヒット&クリンチ策を捨てて果敢な打ち合いに。しかし疲れが見える。

結局、どちらも決め手に欠け、判定は、畑山1、リック吉村1、引き分け1の完全なドロー。ルールによってチャンピオン畑山が2度目の防衛に成功。

単純に考えると、9Rに減点を貰わなければリックの勝ちだった。しかし、ホールドの反則を取られるほど畑山のパンチを執拗に防がなければ、37歳の挑戦者は、パワーとスタミナに優るチャンピオンを押さえて12Rフルに闘えたかどうか。やはり紙一重の勝負だった。

リック吉村は、年齢的にこれが最初で最後の世界戦。日本ライト級王者の連続防衛記録保持者だが、アメリカ人ということで日本では人気が出ず、世界挑戦の機会を逃し続けた末にやっと掴んだ最後のチャンス。残念だろうなあ。余談だが、日本でやるボクシング世界戦のジャッジは、たいてい、ホンジェラスとかベネズエラから来ているのは何故なのか。