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2000/11/04 披露宴はお坊さんが一杯 

昨日は午後から部下のK君の結婚披露宴に出席。ホテルに入って受付をすませ、控え室で食前酒にドライ・シェリーを一杯。いつ飲んでも、カビ臭いような古めかしい香りがして不味い酒である。だったら飲まなきゃいいのだが、こういう時しか飲む機会がない。たまには美味いのに当たるかもしれないと試しつづけてるのだが、さっぱりだ。<だったらもう止めろっつーの。

そうこうするうちに会社の連中が次々と到着。隣のお寺で行われた仏式の結婚式のほうに出席したY君に、数珠の交換やら何やら、珍しい儀式の様子聞く。ジン・トニックに切り替えて、しばし雑談。

座席表を見ると、およそ140名ばかりも出席する大きな披露宴である。新婦のM嬢の実家はお寺で、新婦側の主賓席には、ずらりとお寺の住職の名前が並んでいる。全体でおよそ15名もいるだろうか。これほど坊さんが一同に会するというのも、なかなか壮観。

定刻が来たので会場に入る。新郎新婦が仲人に連れられて入場。仲人も新婦側の坊さんなのだが、袈裟を着て眼光鋭く、霊界坊主織田無道にそっくり。

仲人の挨拶では、さすがに説教慣れした坊さんらしく、新郎新婦の紹介はそこそこに、高村光太郎が千恵子に永遠の母を見て涙したという話から、何十億年という生命の歴史を振り返り、新郎新婦の縁から、本日この場に我々がこうして集うことが出来た不思議、「有難い」という法華経の言葉の解説まで、読経で鍛えた渋い声で原稿無しに延々としゃべる。

次に新郎側の主賓として挨拶に立ったのはうちの部長だが、仲人の堂々たる説法に呑まれたか、いささかオタオタした挨拶ぶり。やはりしゃべりで坊主に勝つのは至難の技である。ま、別に勝つ必要ないといえばその通りだが。

新婦側の主賓も、これまた坊さんで、朗々と説法というか講話風のお話が続く。「実は私も本日の新郎と同じ境遇でして、高校の教師をしておりましたが、養子としてお寺に入りまして今日に至りました。新郎も何か分からないことがあったら、何でもご相談ください」と話す。

K君は、今のところ養子に行くわけでもないし、当面はお寺の後継ぎになる気はないようだが、三男で継ぐべき家業もない、むこうはお寺のひとり娘。将来の養子縁組、後継ぎ坊主誕生にむけて着々と外堀は埋められていってるようである。

挨拶が長引いて、うちの副部長が乾杯の挨拶するまでに開宴から1時間。ようやく料理も運ばれて、ビール飲んで白ワイン飲んでのんびり。料理は洋風だが、隣のお坊さん主賓席は、初手から般若湯のお銚子が林立して、グイグイ飲んでるところはさすがである。

なかなか盛大な披露宴で、6時近くに終了。それから同じ部の数名と連れ立って、新郎新婦の2次会とは関係のない、独自の2次会に繰り出す。どこへ行くか迷ったが、結局、新橋までブラブラ歩いて居酒屋ビルの和民に入る。

ウーロンハイやら日本酒やら飲んでしゃべって、大酩酊して帰宅。さすがに疲れた。

本日は2日酔いで起床。朝に自動車販売店から車検の連絡。昼食後にベッドで一休みしてたらまたウトウト。目が覚めるとすでに4時。3連休とはいっても、あっという間に半分以上過ぎてしまった。はは。

夕方から食事がてら外出して、リブロで、「立花隆の無知蒙昧を衝く〜遺伝子問題から宇宙論まで」(佐藤進/社会評論社)購入。著者は京大名誉教授だが、宇宙論やら科学論の著作が多い立花隆の主張のあちこちに間違いがあることに激怒しているようだ。

もっとも、立花の著作は、純粋な科学論文ではなく、一般大衆への啓蒙を目的としているのだから、あんまり重箱の隅をつついた激怒は、かえって筋違いな気もするが、これは読みこんでみなければわからない。

TVでは日米野球が始まっている。本日のアメリカ側ピッチャー、R・ジョンソンは2メートル8センチ。テレビの画面では、マウンドが妙にホームベースに近いように見える。遠近法を錯覚させるような大きさ。伸びのある速球と鋭いスライダー。アメリカの打者も大変だ。イチローには大リーグで頑張ってほしいものである。

ということで、本日はこれまで。