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2000/07/30 フェルメール / Desperado

なんだかあんまり日記更新する気がしないのは、やはり夏バテか。昨日はのんびり起床。午後から上野に出て、国立西洋美術館で「レンブラント・フェルメールとその時代展」。

「盗まれたフェルメール」という本を読むと、現存するフェルメールの真作というのは、世界に30数点しかないらしい。そういえば、「ハンニバル」にも、世界中のフェルメールを全て見るのが夢だという変わった男が登場した。

もっとも、30数点とはいえ、世界各国に点在しているので、全て見るのはなかなか難しい。地元のオランダ、アメリカ、フランス、イギリス。まあ、このへんなら回れるが。

展覧会の名前には、フェルメールの名前がデカデカと載ってるが、今回の展示にあるのは、「恋文」1点のみ。これはこれで有名な作品だが、意外に小さな作品。しかし、これで世界中のフェルメールを30何分の一か見たことになる。お得だなあ。ま、とはいえ完全制覇には迂遠な道だ。

それからあちこちちょっと買い物に歩く。「闊歩する漱石」(丸谷才一/講談社)購入。漱石は、「猫」、「坊ちゃん」、「こころ」、「彼岸過迄」くらいしか読んだことがないのだが、丸谷才一独特の軽妙な筆致で描かれる「坊ちゃん」に関する考察はなかなか面白い。本棚から「坊ちゃん」を引っ張り出してまた再読。

夜は「王様の餃子」で、生ビール一杯飲んで、スープ餃子と焼きそばで夕食。帰宅後、先日購入した「Hell Freezes Over」DVD版を見る。オッサンにしか歌えない青春の退廃と郷愁が確かにある。メキシコ経由で受け継いだスパニッシュの哀愁、そしてドン・ヘンリーが持つアイリッシュの憂鬱。それがスコーンと抜けたような西海岸の空の下を舞台とすると、イーグルスの歌になる。この年になると「Desperado」が心に染みるなあ。

Desperado, oh, you ain't gettin' no youger (ならずものよ、そう、君はただ年老いて行くだけ)
Your pain and your hunger, they're drivin' you home  (苦痛と飢えが増すほどに、心は故郷へとむかうのに)
And freedom, oh freedom well, that's just some people talkin'  (そう、自由、自由なんてものは、誰かが語ってるだけのもの)
Your prison is walking through this world all alone  (牢獄ってのは、君がたったひとり歩いてるこの世界全体さ)

Desperado, why don't you come to your senses? (ならずものよ、まだ分からないのかい)
Come down from your fences, open the gate  (その柵から降りてドアをあけるのさ)
It may be rainin', but there's a rainbow above you  (外は雨かもしれないが、だけどその上には虹が見えるはず)
You better let somebody love you, before it's too late  (誰か、愛してくれる人を見つけるのさ、手遅れになる前に)

さて、今日もちょっとでかけるか。