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2000/06/04 「ぞ」が問題なんだぞと / PRIDE9をちょっとだけ見た

土曜日の日記に書き忘れたことを思い出したのでちょっと追加。昨日の夜の有楽町マリオンの前では、宣伝車を停めて、民主党の岩國哲人が街頭演説をしていた。聞いたのはちょっとだけだが、森首相の失言について面白いことを言っていた。

彼のいうには、「神の国」が問題なんではない。失言時のビデオを見ると、森首相は、「日本は神の国なんだ、ということをですね〜」といい調子でしゃべっているのだが、その「神の国なんだ」の「」がいけないのだという。

こういう語尾につける「ぞ」というのは、昔から高圧的な為政者が自らの考えを下々に押し付ける、そういう高慢で右翼的な態度を示しているのだそうだ。岩國哲人の演説はこういう風に続く。

「みなさん、日本中の良心のある人々が震え上がったのは、この「ぞ」なんであります。高圧的な物言い、たったひと文字、この「ぞ」が大問題を引き起こしているのです。」

まあ、訳がわかったようなわからんような、珍妙な主張である。それにしても、政治家が宣伝車の上で演説すると、内容に関係なく高圧的でエラそうに見えるのも不思議だ。

ま、岩國氏は、「今回の森失言は、「ぞ」が問題なんだぞ」ということを、我々何も知らない下々に丁寧に教えてくださっているわけであるから感謝せねば。


本日は、またゴルフの打ちっぱなしに行く。昨日よりはちょっとマシな気がするが、このところまったくクラブも振ってなかったので、全体的にはやはりガタガタである。1時間ばかり打ちこんでから、ちょっと銀座に出て、ビールに特製チャンポンの昼食。

ちょっと買い物してから帰宅。風呂に入ってのんびりぐったり。なんだか身体の節々が痛いような。思い出して3時からSkyPerfecTVで「PRIDE9」を見る。前回のPRIDE2000から1ヶ月しか経ってないだけに、桜庭も藤田もマーク・ケアーも出場しない。どちらかというと地味な試合が多い。

びっくりしたのは、初めて見たアメリカ人のトレイ・テリグマン。1歳の時に交通事故で片肺を無くした格闘家だが、右胸は、あきらかに常人の半分もない薄さ。子供の頃に摘出してるから、右胸部はまったく発達しなかったんだろう。しかし、右胸部以外は、他のレスラーにひけを取らない筋骨隆々なのである。片方だけの肺で、この身体になるまでトレーニング積んで、しかもプロの格闘家としてやってるのだから、いやはやアメリカには凄い奴がいるものだ。

カルロス・ニュートンと佐野なおきの試合は、試合開始直後にニュートンがあっさりとマウント状態。ボコボコにパンチを振るうと思ったら、それは伏線で、いきなり狙い澄ました腕ひしぎ十字固めでタップを奪うという、まるでバリー・トゥードのお手本のような試合。アッと言う間に終わった。ああいうのを見ると、やはりプロレス育ちとは身体の動きがまったく違うのだということを思い知らされるなあ。

ビデオに録画してるし、どうしてもリアルタイムで見なければならない一戦もないので、途中で夕食に出る。近くのソバ屋で大吟醸「高清水」飲んで、馬刺しとナスの揚げ出し。涼しい初夏の夕暮れに、ソバ屋で冷酒を一杯やって馬刺しなんぞつまむのも実に結構。最後は野菜天ざるで〆。

ホロ酔いで帰宅して、ちょっと残りの試合のビデオをチェック。岩石パンチのイゴール・ボブチャンチンは、松井大二郎の後ろにへばりつくと、そのままボコボコに殴りまくって快勝。

ボブチャンチンは、ひと月前に決勝まで戦って、ボロボロに消耗してたのに、またロシアから来日して今度も出場しているとはなかなかエライ奴である。国が崩壊状態のロシア人だからこそのハングリー精神といおうか。ロシアを探せば、もっと凄いのも、まだまだいるだろうなあ。