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2000/05/01 PRIDE GR 2000 決勝戦

夜はSkyPerfecTVで、PRIDE GP 2000決勝戦を見た。やはり圧巻だったのは、桜庭和志vsホイス・グレイシー。最後までホイス・グレイシーの術中にはまらずに、しかも相手をおちょくった態度を取りつづけるというのも、桜庭の卓越した運動神経と意志の強さを表している。

しかし、それよりも凄かったのは、15分1ラウンドを、判定やレフェリーストップ無しで、決着がつくまで続けるという、地獄のロングラン試合にあって、きちんと練習しているプロレスラーというのがいかに体力があるかということだ。6ラウンド、1時間半をフルに戦っての勝利。新日本の橋本なら、2ラウンドで息が上がって試合続行不可能だったな。

さすがのホイス・グレイシーも、最後はボロボロになって、第7ラウンド開始時にセコンドがタオルを投げたわけだが、あれはあれで正しい判断だったと思う。もっとも鬼の兄貴、ヒクソンがセコンドだったらタオルは投げなかったかもしれない。

藤田和之がマーク・ケアーに勝ったのもびっくり。ケアーはヴァリー・トゥード第2戦目の藤田には簡単に勝てると踏んでいたのではなかろうか。しかし、藤田がゴリラのような怪力でタックルを切る、膝蹴り食らって鼻をつぶされても根性で抵抗するといった試合展開が、よほど計算違いだったか、後半急に意気消沈して、うずくまって相手のなすがままであった。

しかし、藤田のヴァンプした筋肉ってのも日本人離れして凄いが、ひょっとしてアナボリック・ステロイドかなんか使ってるのではないかという疑念が捨てがたいなあ。まあ、別に他のスポーツのようにドーピング検査が無くて違反ではないのなら、使うのも本人の意志だろうが、筋肉増強剤は心臓病を併発したりする副作用がある。シュワルツェネガーが心臓病で倒れたのもそうだと言われてるし、フローレンス・ジョイナーの急死だってそうだと噂されている。ドーピングで信じられないような筋肉をつけたボディ・ビルダーは、みんな短命らしいし。

結局、決勝は、マーク・コールマンが岩石パンチのボブチャンチンを下して優勝。第一試合は、小路をボコボコにして快勝し、2試合目はヒザ靭帯損傷で藤田が試合開始直後に棄権したから、コールマンは実質1試合しかやってないのが大きかったなあ。