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「もっと哲学がわかる 神秘学入門」（富増章成/洋泉社）読了。神秘学を軸にしながら、古代エジプト、ユダヤのカバラに始まり、キリスト教、グノーシス主義、ローゼンクロイツ、神智学、シュタイナー、ドイツ観念論、ユングなどに連なる精神の系譜を分かりやすく説き起こそうという、考えようによってはとんでもなく壮大な本。 しかし、内容は実に簡潔に整理され読みやすい。著者はどういう人かと思ったら、某予備校で歴史を教えているらしい。簡単にまとめて教えるのが得意なんだな。 しかし、大きな問題は、この著者が実にくだらないオヤジギャクやら愚にもつかない駄洒落が大好きということ。１ページに２つくらい、実にくだらないジョークともいえないジョークや駄洒落を連発しているのだが、これがあきれるほど面白くない。この人は予備校の授業でもこんな駄洒落を連発しているのだとしたら、授業を受ける生徒は災難だな。これさえなければわりと興味深い本なんだが。世の中には駄洒落が大好きな人もいて、日記でも連発してるような人がいるが、あれは本当に自分でも面白いと思ってやってるのだろうか。どうやら私には、駄洒落を面白がる回路が欠落しているのかもしれない。はは。 |