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2003/04/27 「時の廃墟」/ ガメラの仕業 

明日のゴルフに備えて午前中はゴルフの練習。待ち時間を使って近くのスタンドで車に給油と洗車。40分後に打席につき、いざ打ってみると、どういう訳かドライバーが素晴らしい当たりを連発。

左ヒジを伸ばしたまま真っ直ぐにテイクバックすることに留意して、左ヒザをやや内側に折りこむようにしてタイミングを取ると、打球は真っ直ぐに伸び200ヤードと表示のあるネットの上を直撃する。しかし、本番ではこれがサッパリ上手くゆかないのが人生というものである。アイアンのほうはメタメタ。で、本番では多分、練習と同じくダメだろう。ま、しかし、これもまた人生というものなんであるな。ははは。

帰宅して、「時の廃墟」(沢木耕太郎/文藝春秋)読了。「沢木耕太郎ノンフィクション」と称する全集の第3巻。著者には、新橋鶴八のカウンタでたまたま隣り合わせたことがある。若く見えるのだが、プロファイル見ると1947年生まれ。この全集に納められた、「灰色砂漠の漂流者たち」、「捨てられた女たちのユートピア」などの印象深いノンフィクションも1970年代の作品。世間に見捨てられた元売春婦達の保護施設「かにた村」を描いた「捨てられた女たち〜」は圧巻。集団就職や赤線など、日本にまだ物質的な貧しさが残っていた頃の世相が見事に捉えられているドキュメント。ロス疑惑の三浦和義が逮捕される直前をルポした「奇妙な航海」も、三浦の無罪が確定した現在で読み返すとまた不思議な懐かしささえ感じる。ノンフィクションにも年代によって古酒と化すような熟成効果があるということだろうか。

余談だが、静岡県熱海市と沖合の初島を結ぶ海底の送電ケーブル断線事件。水中ビデオで撮影した海底ケーブルの切断面は熱で溶け、防護鉄線も焼けているらしい。ガメラの仕業か。<違います。