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2003/03/30 「ブッシュの戦争」

深夜までかかって、「ブッシュの戦争」(ボブ・ウッドワード/日本経済新聞社)読了。

ボブ・ウッドワードは、ウォーターゲイト・スキャンダル報道でニクソン政権の内幕を暴きピュリッアー賞を受賞したジャーナリスト。「大統領の犯罪」として映画にもなった。この本は、「9.11」からアフガニスタン紛争集結までのブッシュ政権の内幕を丹念に描いたノンフィクション。すでにアフガン進攻の時点から、ブッシュ政権内部でイラクに対する攻撃オプションが検討されていたことがあちこちで覗えるのも興味深い。

コリン・パウエルとラムズフェルドの確執、なんでも「直感」で決めるブッシュの危うさ、大統領の支持を取り付けようとする権力中枢各人の思惑の交錯など、政権内部にかなり強力なコネクションがなければ書けない生々しく迫力のあるルポだ。

それにしても、空爆が思うように成果を上げず、地上部隊の増援が必要となって泥沼化してゆくという、アフガンで一度起こった誤算は、現在イラクで再び起こっている誤算とほとんど同じに見える。現状ではどのメディアも、戦争の本当の進捗を伝えているような印象がない。今度の、イラク戦争にはどんな結末が待っているのだろうか。本当に恐ろしいのは、世界を支配するリヴァイアサンになろうとしているアメリカの指導者に座っているのが、ジョージ・ブッシュだという事実かもしれない。