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「日本怪死人列伝」（安部譲二/産経新聞社）読了。新井将敬、下山事件、力道山、田宮ニ郎、尾崎豊、などなどの怪死事件を取り上げて、安部譲二がその真相を推理するというもの。まあ、安部譲二もそもそもがヨタ者であるから、暗黒サイドの情報に詳しくなかなか面白い面もある本。もっとも、力道山を刺した男が安部の知り合いのヤクザで、安部に背後のヤクザ同士の抗争の存在を仄めかしているのが、唯一と言っていい興味深い事実といったところ。 他の事件については何の調査も無く、安部が勝手な推論を行った単なる書き飛ばしの本に過ぎない。田宮二郎がシャブ中になって錯乱してたのだと言われても、何の根拠もないのでは信じるわけにもなあ。ふむ。 |