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2001/06/28 「示談交渉人裏ファイル」

「示談交渉人裏ファイル」(柳原三桂・浦野道行/情報センター出版局)読了。「自動車保険なんていらない」と副題がついているが、損保で自動車事故の示談交渉をしていた著者が、その裏側をえぐるというルポ。

保険会社の示談交渉人は、「処理件数で評価されるため、支払金額を値切ったりしない」という話を聞いたことがあるような気がするが、この本を読むとそうではない。

まず、とんでもなく低い査定値をまずドカンと呈示して、それからちょっとづつ譲歩して行くのだという。保険金の支払額を削減すれば、究極的には会社が儲かるから、調査人の評価も上がるのだとか。ふ〜む。

交通事故に遭った被害者に支払う保険金を値切り倒すのだから、まるで弱い者イジメであるが、事故の被害者にはヤーさん関係もいる。ヤーさんにとっては、軽い事故にあったらタナからボタ餅で、相手から取れるだけふんだくるのも立派なシノギ。こういうのを相手にすると、歴戦の交渉人も実に嫌だろうなあ。

損保ではなく生保だが、私の大学の同期が和歌山の営業所にいた時に、ヤーさんが怪我したと保険金請求してきて、支払にもたついてると営業所に乗りこんで来て、カウンタに包丁突きたてたとか聞いた。ま、保険屋も因果な商売だ。

本日は早帰りする予定が、資料作成のメールが夕方に飛び込んできて、結局ズルズル残業。会社を出たのは7時半過ぎ。帰宅して、ネットに接続しつつ、生ハムとスライス・チーズとトマトにフレッシュバジルのミジン切りをふりかけて、買い置きのカリフォルニアのカベルネ・ソルヴィヨンを一杯。明日は、またちょっとバタバタしそうで憂鬱なり。