前のエントリー「TBS 筑紫哲也のNEWS23で世論調査捏造疑惑」にて11月23日にTBS 筑紫哲也のNEWS23で特集された「ネット時代のジャーナリズム論」内で世論調査結果を捏造している疑いがあると指摘したが、番組自体を見ていない人も多いようなので特集冒頭のTBSニューヨーク特派員によるレポート部分をキャプチャ画像を交えてテキスト起こしをしました。
問題の世論調査結果は後半に出てきます。
(画像はクリックすると大きくなります)
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筑紫哲也: えー今夜の特集はマスメディアのあり方とインターネットのあり方について考えます。皆様が見ているこの画像がデジタル技術で加工されたバーチャルなモノだとしたらどうでしょうか?今様々なメディアや情報に対する信頼が揺らぐ中ブログと呼ばれる個人の情報発信が始まっています。インターネット先進国のアメリカの状況はどうなのかニューヨーク支局の松原記者の報告です。
(画面がスタジオから離れ、ビデオが流れる)
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テッドコッペル: 皆さんには本当によく支えてもらいました。これからも番組を見守り支え続けて下さい さもないと このニュース番組が娯楽番組にとって代わられてしまいます その時に後悔しても遅いのです
ナレーション: アメリカABCテレビ、硬派なニュース番組として知られるナイトライン。キャスターのテッドコッペル氏は25年間勤めた番組を去る日、こんな言葉を残した。
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テロップ:「娯楽番組にとって代わられないよう このニュース番組を支えてほしい」
ナレーション: コッペル氏はニュースの渦中にいる人物に鋭い質問で迫るキャスターだった。
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(ブッシュ大統領をはじめとする著名人に鋭く突っ込むコッペル氏の映像が流れる)
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ナレーション: 去年四月には特別番組でイラク戦争で死んだアメリカ兵全員の顔写真と名前を公開し大きな議論を巻き起こした番組、ナイトライン。アメリカ三大ネットワークが夜放送するニュース番組はナイトラインしかない。
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テッドコッペル: コメディーを流すほうが儲かるからでしょう。日本も同じだと思いますが、テレビ局は企業でありビジネスです。お金を儲けたいと思うし、儲からない番組は放送しないものです。
ナレーション:実はナイトラインも番組存続の危機に立たされた事がある。
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松原耕二:ディズニーの傘下にあるABCは3年前ナイトラインを打ち切ってトークショーを始めようとしました。ところが良質なニュース番組を残すべきだという世論が高まり、結局ナイトラインは生き残りました。
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ダンラザー:皆さん勇気を持ち続けて下さい。CBSイヴニングニュース ダンラザーがお伝えしました。
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ナレーション: アメリカではニュース番組の顔がこの一年で一斉に代わった。コッペル氏だけではなく3大ネットワーク夕方ニュースの顔が揃って20年以上のキャリアにピリオドを打った。
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ナレーション: 一方で勢い付いているのがインターネット上で意見や情報を発信するブログだ。今アメリカで爆発的に広がり800万以上存在すると言われる。ブログの一部は大手メディアの批判を強め影響力を発揮している。CBSのブッシュ大統領軍歴報道の誤りを指摘しキャスターのダンラザー氏を降板に追い込んだほか、CNNのニュース部門の最高責任者を辞任に追い込んだ。テッドコッペル氏も参加したシンポジウムではこんなやり取りも聞かれた。
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ジェフ・グリーンフィールド: 今この国で我々が見ているのは反乱です。保守系のFOXテレビ、ブログが勢い付いているのは既存の大手メディアが傲慢でリベラルだと思われていて、それに対しての反乱が起きているのです。
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テッドコッペル: これまで視聴者は我々キャスターがどんな人物かそのバックグランドを知っていました。ブログ上で誰もが情報を発信できる新しい時代には従来より遥かに多くの情報を得られるでしょうが、その情報を発信している人物がどんなバックグラウンドを持っている人物かは必ずしも分からないのです。

ナレーション: 新聞の世界でも紙からネットへのシフトが起きている。発行部数が減り続け代わりにインターネットサイトへのアクセス数が伸びているのだ。メディアがこうして変化する中でもテレビニュースや新聞に対して信頼していると答える人の方が多い。
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テッドコッペル: 私は真面目なニュース番組が一日に一つか二つ存在することは健全な民主主義の為に必要な事だと思っています。もし全ての新聞が低次元なものしか扱わなくなったとしたら、もし全てのテレビニュースが視聴者の見たいものしか流さなくなったとしたら、民主主義が衰退してしまいます。何故なら人々に正しい情報が伝わらなくなるからです。
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松原耕二: テッドコッペル氏を始め有名キャスター達の言葉はしばしば神の声に喩えられました。それは言葉を変えますとテレビが享受してきた影響力の大きさという事でもあります。今後伝統的なジャーナリズムはどんな役割を果たすんでしょうか?新しい時代は既に始まっています。
(ニューヨーク特派員の報告終了)
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その後スタジオに画面は移り、筑紫哲也・鳥越俊太郎・湯川鶴章の三氏でブログなどについての対談が始まる
========↑了↑===========
一目瞭然だが、NEWS23はアメリカの現状報告の中で、ギャラップ社が2005年5月に行ったメディア信頼度世論調査を根拠としてインターネットが普及しても既存メディア(新聞・テレビ)を信頼する人の割合が高いと主張しているが、以下の疑問が発生する
1.メディア信頼度調査をギャラップ社は2005年9月にも行ってネット上で公表もしている(その際の調査結果でメディアを信用する人の割合は50%)のに、どうしてわざわざTBSにとって都合の良い過去の調査結果(信用割合74%)を使用したのか?
2.ギャラップ社のWEBサイトはもとより、googleなどで検索してもギャラップ社が2005年5月にネット信頼度調査を行ったような記事が見つからないが、本当にギャラップ社は2005年5月に該当する世論調査を行ったのか?
3.もし行っていたとしても、2005年5月時点の信頼度74%という調査結果は、同じくギャラップ社が行ったメディアの信頼度調査結果である2004年9月の信頼度44%、2005年9月の信頼度50%という調査結果と比較して乖離しすぎているし1997年以来50-55%で推移してきた信頼度からしても突出しすぎている(ギャラップ社の調査結果詳細はコチラ)。一体どういう質問の仕方をするとこんな調査結果が出るのか?
4.オレの前のエントリーのコメント欄では「TBSのあの世論調査は日本の調査結果じゃないか」などという議論も出ていますが、もしTBS側が「あの調査結果は2005年5月に日本でギャラップジャパン社が行った世論調査結果だ」と釈明するのなら、どうしてアメリカの現状をレポートしているビデオの中でたった一つメディアの信頼度の世論調査だけ日本の結果を使用する必要があるのか?そしてあたかもそれをアメリカの世論調査結果と勘違いするようにソースを「ギャラップ・ジャパン社」でなく「ギャラップ社」と記載したのか?
そして最大の疑問は、
ダンラザー氏やCNNニュース部門最高責任者が、視聴者を欺く報道姿勢によって降板や辞任に追い込まれた事を紹介する特集の中で、どうしてこんなにいい加減で曖昧で真偽すらあやふやなデータを我田引水に持ち出して「メディアは信頼されている」などと主張するのか?
NEWS23筑紫哲也は日本のダンラザーになりたいって事か。おもしろいじゃないの。
■□■参考エントリー■□■
11月23日の動画がアップされていました⇒筑紫哲也NEWS23 動画置き場
Irregular Expression:
NEWS23がやったのは捏造ではなく詐欺でした
TBS 筑紫哲也のNEWS23で世論調査捏造疑惑
不可視型探照灯:
メモ:米国における主要な機関への信頼度調査
TBS・News23「ネット時代のジャーナリズム論 」(1)-紹介された「調査結果グラフ」に突っ込みを入れる


