May 16, 2005
May 9 issue - Investigators probing interrogation abuses at the U.S. detention center at Guantanamo Bay have confirmed some infractions alleged in internal FBI e-mails that surfaced late last year. Among the previously unreported cases, sources tell NEWSWEEK: interrogators, in an attempt to rattle suspects, flushed a Qur'an down a toilet and led a detainee around with a collar and dog leash. An Army spokesman confirms that 10 Gitmo interrogators have already been disciplined for mistreating prisoners, including one woman who took off her top, rubbed her finger through a detainee's hair and sat on the detainee's lap. (New details of sexual abuse-including an instance in which a female interrogator allegedly wiped her red-stained hand on a detainee's face, telling him it was her menstrual blood-are also in a new book to be published this week by a former Gitmo translator.)(後略)
-Michael Isikoff and John Barry(Newsweek 2005年5月9日号)
この記事中にある「情報筋によると、グアンタナモ湾の米国拘置所で米軍の尋問官が口を割らせる為に、首輪と犬の鎖をつけた抑留者を連れて行きコーランをトイレに流した」という旨の情報がアフガニスタンでの反米暴動に繋がったが、それ以外にも酷い事書いてるね「女性尋問官が生理の血のついた手を抑留者の顔で拭った」とか。悪質なのは、事実もちょっとだけ交えてることだよな。

しかし、この記事は「誤報」だった

NEW YORK - Newsweek magazine has apologized for errors in a story alleging that interrogators at the U.S. detention center in Guantanamo Bay desecrated the Quran, saying it would re-examine the accusations, which sparked outrage and deadly protests in Afghanistan.
Fifteen people died and scores were injured in violence between protesters and security forces, prompting U.S. promises to investigate the allegations.
“We regret that we got any part of our story wrong, and extend our sympathies to victims of the violence and to the U.S. soldiers caught in its midst,” Newsweek Editor Mark Whitaker wrote in a note to readers.
In an issue dated May 9, the magazine reported that U.S. military investigators had found evidence that interrogators placed copies of Islam’s holy book in washrooms and had flushed one down the toilet to get inmates to talk.
Whitaker wrote that the magazine’s information came from “a knowledgeable U.S. government source,” and before publishing the item, writers Michael Isikoff and John Barry sought comment from two Defense Department officials. One declined to respond, and the other challenged another part of the story but did not dispute the Quran charge, Whitaker said.
But on Friday, a top Pentagon spokesman told the magazine that a review of the military’s investigation concluded it was never meant to look into charges of Quran desecration. The spokesman also said the Pentagon had investigated other desecration charges by detainees and found them not credible.
Also, Whitaker added, the magazine’s original source later said he could not be sure he read about the alleged Quran incident in the report Newsweek cited, and that it might have been in another document.
“Top administration officials have promised to continue looking into the charges, and so will we,” Whitaker wrote.(後略)
(AP通信 7:53 p.m. ET May 15, 2005)

面白いのはNewsweek側がコーラン冒涜の件を記事にした経緯だ(太字部分)

Newsweekによると、この情報は「事情通の米国政府筋」がソースで、記事の筆者達は記事にする前に国防総省職員二人にコーラン冒涜の件でコメントを求めたが、片方はコメント拒否、もう一人は他の情報については異議申し立てたがコーランについては議論をしなかったとの事。

つまり「出所のハッキリしない胡散臭い情報」を「否定しなかったから(コーラン冒涜は)有った」程度の裏取りで記事にしたようだ。

これって、朝日新聞のNHK番組改変に関する虚報問題で、朝日新聞側が言ってた屁理屈と非常に似ている。

 朝日新聞社はNHK番組改変問題を報じた記事について、安倍晋三衆院議員側に対して26日付で再び回答書を送った。安倍氏が事実関係としては認めている行為が、NHK側にとって圧力と感じるものだったことを、関係者からの取材結果を総合して報じたことなどを説明している。(中略)
 朝日新聞記者は10日夜の取材で安倍氏に「安倍氏がNHK幹部を呼びつけた」と指摘したが、安倍氏は(1)取材の際の回答(2)安倍氏が正確を期すために同夜寄せたコメント(3)12日付朝刊に記事が掲載された後のコメント――のいずれでも、「呼びつけた」ことについて否定の見解を示していなかった。記事は、安倍氏への取材に加え、その他の関係者からの取材に基づいたものだ。安倍氏は12日夕になって「呼びつけた事実は全くない」と主張した。(後略)
(asahi.com 2005年1月27日)

Newsweekは朝日新聞のマネをしたのか?

いろんな意味で朝日新聞始めとするマッチポンプ報道で国際問題を作り出して政治に圧力を掛けるのは色んな国でやってるんだよな。

もうね「情報筋」とか「事情通」とか「関係者」とか、ソースをトレース出来ないような発言を元にしたニュースは基本的に疑って掛かってOKだな。特に政治絡みのニュースは。

このコーラン冒涜誤報をきっかけに各地で起こった暴動により少なくとも16人が死亡、100人以上が負傷したらしい。

一方で朝日新聞等日本の売国マスコミのマッチポンプが原因の一端になっている中国の反日暴動について次のような記事が今朝の日経新聞に掲載されていた

[香港=佐藤一之] 15日付の香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、反日デモが起きた直後の4月19日、北京・天安門広場でフィリピン人親子が中国人の若者に襲われて死亡、日本人と間違われた襲撃だった可能性もあると伝えた。
 北京では4月9日に反日デモが発生、日本大使館が投石されるなどの騒ぎとなった。殺された父親の会社の同僚は「彼は日本人に外見が似ていた」などと同紙に証言しており、フィリピンの外交官も「日本人の家族と間違えられたのではないかという憶測について早くはっきりさせたい」と話している。  この父娘はツアー旅行中で、一緒にいた母親も重傷を負って病院に運び込まれた。フィリピンの外交官によれば、加害者は中国江蘇省出身の25歳の男で殺害後直ちに逮捕されたという。
(日経新聞 2005年5月16日朝刊社会面)

しかしこのニュース、日経以外のニュースサイトでは見つける事が出来なかった。

フィリピン人を日本人と間違えるというのも俄かに信じられないので、ひょっとするとサウスチャイナ・モーニング・ポストがなんらかの意図を持って流しているニュースかも知れないが、何れにせよ「日本人だと言う事を理由に北京で人が殺された」という情報はとても重要だろ、政治的にも国民個々人にとっても。

マレーシアの議会で反日華僑議員が日本に謝罪要求なんてニュースには裏も取らず(っていうか、敢えて誤読し易いように手を入れて)飛びついて報道するくせに、こういう本当に国民の身体の安全に関るような情報にはダンマリなんだよな。
要するにマスコミは「国民の安全も知る権利もなんも気にしちゃいない」って事。

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Posted by gori at May 16, 2005 12:42 PM | コメント - 17件 | TrackBack - 2件
コメント
16740 : ほえ : May 16, 2005 1:51 PM

(LINK)
日系では記事になってますね。

16741 : gori : May 16, 2005 1:55 PM

>16684 : ほえさん
あらあら
新聞各社のサイトやニュース検索等で「フィリピン」で検索していたので「比人」が引っかからなかったようです。修正しておきます。

しかしこれすっごい重大問題だと思うんですけどね。
日本人である事が殺される理由なんて。

16742 : : May 16, 2005 2:00 PM

フィリピン人父娘殺害については「日本人に間違われた可能性」なんて単なる憶測に過ぎないわけで、むしろこの点を強調することで「もともと狙われたのは日本人だ」→「やはり日本人は恨まれている」→「悪いのは日本人だ」、「日本人が謝らないと他の国に迷惑がかかる」、「フィリピン人は日本を責めめましょう」という扇動の意図があるのではないかと裏読みしてしまいます。

とにかくこのニュースは支那人がフィリピン人を殺害したという点のみが事実であって、被害者の同僚の証言など引っ張り出してまでわざわざ日本と支那の対立に結びつけるあたりに悪意を感じます。

16743 : ネオ筑摩屋 松坊堂 : May 16, 2005 3:33 PM

NewsWeekの記事が問題になってるとかなんとかいうニュースでは
「コーランをトイレに流した」としか言ってなかったけど
こういう経緯があったんでつか.

しかしNewsWeekもなかなかの反政府だったとわ

16744 : 白い雪 : May 16, 2005 5:53 PM

この25歳はキチガイか?
それともテロリストか?

外国人に暴行を加えていったい誰に功績を誇るつもり
だったのやら(結局殺してしまったが)
外国に対する自国のイメージが悪くなるばかりだと思うが。

16745 : aquarellisute : May 16, 2005 6:26 PM

天安門広場でそんな大胆なことやれるわけがないのですが。普段でも警備員が一定間隔で配置されているし、19日は李肇星の日中関係を説明する講演会の当日だったと思います。そんな重要な日にざるのような警戒態勢はありえません。

他の香港誌は報じていないので、信憑性は極めて怪しいのですが、サウスチャイナ・モーニングポストは何の意図でこんなニュースを流しているのか。

16746 : : May 16, 2005 7:27 PM

コーラン誤報についてはNewsweekは誤報を認め謝罪しましたよ。

でもアサピーは謝罪どころか居直り強盗状態です。

16747 : 無頼の徒 : May 16, 2005 7:35 PM

まともなマスコミってのはないんかい。

16748 : : May 16, 2005 7:56 PM

中共と金正日は、日本と同様にアメリカ国内においても幾つかのマスコミを
支配下におさめて工作活動をしていると思う。

16749 : ぽちょむきん : May 16, 2005 10:03 PM

はじめてお邪魔いたします。
昔、NewsWeek日本版を毎週買っていました。でもこの雑誌、「日本は閉鎖的」とか「日本は過去の清算がすんでいない」といった記事が好きなんですね。それも、巻頭特集にはしなくても、コラムや見開き程度の量でまめに載せる感じで。すっかり嫌になってやめました。今読んでいる人、結構いるのかな・・・。

16750 : Take : May 16, 2005 10:18 PM

>16694 ポチョムキンさん、

なんちゅうか、日本人の英語コンプレックスというより、アメリカコンプレックスの象徴がTimeでありNewsWeekなんでしょうね。
そう言えば、TVタックルでカナダの自称ジャーナリストが「TimeにもNewsWeekにも書いて有るじゃないですか!」とか喚いていましたね(笑)
あの程度の者がジャーナリストとしてテレビに出られるのも日本だからかも知れない。

ポチョムキンで思い出したのですが、
<引用開始>
1905 年、ロシア黒海艦隊の戦艦ポチョムキン号には不穏な空気が流れていた。水兵たちのスープを作るための肉にウジ虫がわいているのを水兵の一人が発見する。ところが上官はウジ虫ではない、とつっぱね、スープづくりをやめさせようとしなかった。上官たちはスープづくりを拒否すれば銃殺する、と水兵を甲板に並ばせ、頭からシートをかぶせた。銃が向けられる。しかし、「仲間を撃つのか!」の声に銃の先が揺れ、その銃口は上官に向けられた。ついに反乱が起こったのである。上官は海に放り込まれた。

オデッサ軍港に入ったポチョムキン号は、マストに革命の赤旗を掲げた。ポチョムキン号の勇姿を見るために大勢の市民が丘に作られた大階段に集まってきた。ところが、突如、階段の上からコサック兵が無差別に発砲を始める。老人も母親も、子どもたちでさえ惨殺されていく。ポチョムキン号はその報復に市庁舎に向けて砲弾を放つ。
<引用終了>
なんかどこかの国を想像させますが、歴史は繰り返すんでしょうかね?

16751 : Dr : May 17, 2005 12:37 AM

ニュース10でNewsweekのコメントを放送してましたが、どう落とし前をつけるんでしょうかね。
反米デモ隊と治安維持部隊との衝突で死者まで出てるのに。
いまさらNewsweekの謝罪ぐらいじゃ反米の勢いは収まらないんじゃないでしょうか。

ところでニュース10以外でNewsweekのことを報道した局はありました?

16752 : : May 17, 2005 5:11 AM

NewsWeekは白人優越主義・民主党シンパの左翼紙だから以前から嫌い。いつかやらかすとは思ってたけど。

16753 : ほえ : May 17, 2005 11:16 AM

最近の女子高生手錠事件。
(LINK)
(LINK)
朝日、毎日は川本。他は全て鄭。
(LINK)
また、共同のみ、韓国籍であることを書いている。

16754 : ぽちょむきん : May 17, 2005 8:34 PM

>16697 Takeさん
NewsWeek、どんどんえらいことになってますね。

TVタックルのカナダ人、「国より人が先だ!」ともわめいていましたが、「おたくの国は人工的にできたようなものだもんねー」って言ってやりたくなったのは私だけでしょうか。(笑)

その人↑夕刊紙で日本を批判するコラムをやっていたことがありました。やはりそういうことで食べてんのか。

戦艦ポチョムキンについて、詳しい説明ありがとうございました(うろ覚えでしたので感謝)。ほんと、今じっくりみたらいろいろ考えさせられそうですね。

 

16755 : じゅんちゃん : May 18, 2005 8:11 AM

朝日新聞社は、15日付朝刊秋田版「山菜採り危険も色々」と題する記事の中で、毒草のトリカブトと食用のシドケの写真を取り違えて掲載しましたが、これなどは、当日の新聞を全て回収して返金すべきではないのですか。
後日に偶々記事を見て、間違って毒草であるトリカブトの方を採取して食べてしまう恐れもありますから。
焼きそばUFOは成分表示が違っていたとして全品回収・返金に乗り出しましたが、これなど生命に何も危険はありません。
しかし、生命に危険はないと言って回収しなければ、マスゴミは総攻撃するのでしょう。
人命に関わることなのに自分の都合の悪いことは、訂正記事だけで回収や返金もせずに知らんぷりというのは、この点に言及しない他社マスゴミも含めて不愉快ですね。

16756 : JNK : May 18, 2005 12:52 PM

Newsweekは米国のメディア内でかなり糾弾されています。(特にFOXとかABCの右よりのメディア)

”政府筋のコメントがなかった”などという信頼性に欠けた情報の場合には、別の情報ソースで確認作業を行うのが当然であるのにそれをしていない点が厳しく非難されています。また、Newsweekの該当記事がWebから削除されている点も批判されています。こうしたメディアの基本姿勢に対する批判を最初に行ったうえで、米国を窮地に陥れる報道をすることが目的化された(としか考えられない)ことへの非難が続いています。

メディアとしての姿勢に関する批判は、極めて真っ当なものなのですが、新鮮に思えてしまうのは日本のメディアと比較してしまうからでしょうねえ。

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