新聞は一斉に自衛隊イラク派遣基本計画の閣議決定を受けて社説を書いている。新聞各社の日本の国家像に関する主義主張がよく表れているのでここに保存しておく。
読売新聞の社説「国民の精神が試されている」
朝日新聞の社説「日本の道を誤らせるな」
産経新聞の社説「基本計画決定 国益と威信かけた選択」
毎日新聞の社説「自衛隊派遣 あくまで復興支援のために」
色んな情報コメントが雪崩のように押し寄せている、まだまだ纏めるには時間がかかりそうだが、とにかくオレの今感じていることを列記しておく:
● 昨日遅かったのでニュースをちゃんと見ていない。やっと今朝「とくダネ」をチラッと見てざっと新聞に目を通した程度。国民の大半も似たり寄ったりで、小泉首相の説明も憲法前文の朗読と、万一の事態が起きたら政治責任を取るという部分だけダイジェストしたテレビのニュースで知っただけじゃないか?にも関らず「とくダネ」の緊急世論調査では「小泉総理の説明は不足している」とした人が80%以上だった。おいおい、オマエら単にテレビのダイジェストしか見てないから不足してるんだよ。
● 小泉発言の全文読んで、それでも不足してるという奴は、自衛隊派遣を取り止めるか、それとも「日本はアメリカの犬としてついて行くしかないんですキャンキャン!」とか言わないと気が済まない人だろう。
● マスコミ各社としては万が一自衛隊員に犠牲者が出たとき小泉首相の政治責任について言質を取ったことがよっぽど嬉しかったのか、何度も報道で繰り返している。勿論その時の責任をとるのは最高指揮官の首相として当然だ、しかし、イラク派遣という決断については犠牲者が出たから失敗とか、出なかったから成功とかいう類じゃない。そういう大局的な視点が明らかに欠落している。
● 今回の自衛隊派件に対し韓国政府・中国政府からは大きな反発は無かった。独立国家としてそんな事は当然他国から干渉されることでもないし、中韓は極めて真っ当な反応をしたと思う。朝日新聞は悔し紛れに「専守防衛堅持を希望」 中国政府、自衛隊派遣に懸念なんて見出しで記事書いてるけど、せいぜい中国メディアが書いた反日記事を出すのが精一杯。一つだけ気になるのが、アメリカが台湾独立の動きを牽制するような発言をした事。これが日本の自衛隊派遣に対する中国へ向けてのリップサービスだとしたら、中国様の顔色一つで国内世論を動かそうとする日本マスコミのせいだろう。台湾に申し訳ない。
● 自衛隊の装備が万全を期すものに近づいたのは良い。朝日新聞などは昨日「自衛隊行くなら非武装で」と発言したイラク民主化指導者の発言を小躍りして報道していたが、非武装の外交官や韓国企業人がテロの標的にされているのに本気でそんな事思ってるのか?それとも単に自衛隊の犠牲者が出た方が小泉叩きできるからテロリストの餌食になって欲しいと思ってるのか?
● サマワの取材をしていたという綿井とかいう記者は、「現地の人が日本企業が来て水道や電気などのインフラを整備したり、雇用が増えると勘違いしている」とレポート、そして「軍隊が来ると伝えると(現地人は)拒否反応を示している」。アホか。自衛隊は復興支援としてインフラ整備に行くんだろうが。軍隊と現地人に告げて、あたかも彼らが日本にしている期待は外れるような情報操作をし、自衛隊にネガティブイメージを現地人が持つ事はそのまま自衛隊の復興支援活動に対する妨害だろう。自衛隊を敢えて危機に曝すような取材をして、それが記者魂か?
● マスコミは自衛隊を絶対に軍隊と認めたくないくせに、イラクに行くのは「日本の軍隊」と言いたいらしい。またマスコミが自衛隊を危険に曝す。
● 「サマワは戦争の被害を受けておらず、元々インフラも整っていないようだ、だから自衛隊が復興支援としてサマワに行くのは如何なものか?」ととくダネで小倉氏が言っていた。イラク治安の安定という意味で考えると、フセインに弾圧されていたシーア派住民が多いサマワでフセイン政権崩壊のお陰でインフラが整うのはイラク国内に向けて大きなアナウンス効果があるだろう。逆にサマワのような土地を放置する方が「フセインが居なくなっても何も変わらない」と現地の不満を募らせて、余計にフセインの残党やテロリストを勢いづかせるだけ。要するに小倉は「イラクは放っておいてテロリストの温床にしてしまえ」と言いたいだけか?
● しかし現役自衛官の意見と称して音声変えて電話インタビューで散々自衛隊の批判してる奴は本物かどうか怪しい。しかもイラクに行くのは志願制だろうが、まるで自分が嫌々イラクに行かされるかのような発言するな。捏造の可能性含めて、この手のインタビューは注意深く見ていきたい。
● NGOなどが自衛隊派遣に「NGOと自衛隊の役割分担が不明になる」とか「NGOなら自衛隊の10分の一の費用で同じ事が出来る」などと反対してるのは、単に国家予算の分捕りあいしてるだけ。日本が国家として国際社会の中でイラク復興にどういう対応を取るかという問題の時にNGO(非政府組織)が出る幕は無い。NGOは治安が安定した後に思う存分イラクへ向かって復興のお手伝いをしてくればいい。
● 国連も逃げ出しているような状況で、国連主義はヘンだろう。朝日新聞に至ってはCPAを「連合国暫定当局」ではなく「米英の暫定占領当局」と呼んでいる。国連が逃げ出してる現状を無視してあまりにも歪曲しすぎの情報操作。
● 人間の盾!イラク国民の為に派遣される自衛隊員の方達を守りに行け!今行かないなら、やっぱりオマエラはフセインという独裁者とテロリストの味方だったって事だ。
● 民主党は「自衛隊派遣はまだ止められる」と全国で抗議活動らしい。根っからの反対政党だな、数が増えてマトモになるかと思ったら、益々社会党化してるよ。こいつらの全く駄目なところは、国際協調や日米関係から照らし合わせても自衛隊を出すことは避け難いという是々非々の決断が出来ない所。端から反対だから、与党が自衛隊を出すと決断したときに反対しか出来ない。これは逆に言うと「派遣される自衛隊の安全をどう守るか?」という議論が深められないって事だ。装備やテロリストの見極めや、襲撃に遭ったときの対応など。決議が出た以上、民主党がただ反対だけしてるのは著しく自衛隊員の安全を損なう。本気で政権を狙ってるなら、菅直人も「自衛隊派遣を阻止していく」なんてお気楽な反対政党党首気分でいつまでもダダこねてるんじゃねぇ。それが自衛隊員を危機に曝すことに気づけ。
● 野党始めマスコミの「イラクに自衛隊を派遣するべきではない」という論調は、国民からイラクに向かう自衛隊に対する敬意を削ぐだけだ。「自衛隊でなくても出来る事がある」とか「自衛隊に何が出来るのか?」とか「現地は自衛隊を歓迎していない」とか、必死に自衛隊を矮小化。イラクの治安と復興に寄与しテロリストの温床にしないことが、日本の治安維持と経済大国としての日本の安定に繋がり憲法の理念にも通じるという大義は間違っていないだろう。オレは心から自衛隊員の方に敬意を表し、感謝し、その安全を祈る。それが日本国民として出来る唯一の事だと思っている。
● 自衛隊の方に犠牲が出る可能性はゼロではないと思う。その時も動揺せずこの決断は日本の将来の為に間違っていないと信念を持って大きな視点で支持したい。そして万一犠牲が出てしまい、小泉首相退陣論をマスコミが盛り上げたとしても、日本人の被害をほくそえむかのように政局に利用し、反対しか能の無い馬鹿が漁夫の利を収めるような事態には絶対にしてはいけない。
● これは第二次世界大戦で日本が敗北して以来の、日本の歴史の大きな転換期だ。日本がこれから50年どういう方向に進んで発展いくのかが決まる問題だと思う。なのに国内環境や国際関係等、全く前提条件が違う60年前の太平洋戦争を持ち出して、その論理で批判するのは見当違い。予想もしないような事態も起こるだろう。でも一時の感情や情報操作に惑わされて近視眼にならないよう、今日感じた事を見失わないようにしたい。


