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[リシャフト実験室 その1] ミズノ300Sよ甦れ!


ソール 虎の穴BBSで「探してます」と告知したら、古くからの読者のM45さんが「使ってないのでとことん試してみてください」とお譲り下さったのが左のミズノ300Sです。

 話によると300Sは2度ほどヘッドのモデルチェンジが行われており、現行ラインのモノはそれなりに打ちやすくなっているそうですが、どうやらこれは初期のモノ。

 ロフト9度でかなり難しめのヘッドの様です。
なにしろ、発売後にプロが「飛ぶ」と絶賛して大人気になったのに、アマチュアには手強すぎてあっというまに中古市場に出回ったクラブですもんね(笑)。まあ、なんといっても名前がMizunoProということでプロモデルなんだもんなぁ・・「プロが使えば」易しく飛ばせるクラブだったんでしょうね(笑)。

ヘッド比較 さて、300Sのヘッドを手にした第一声は「うわ、でかい!」(笑)。

 右の写真の真ん中が300S。
右側が300Sと同時にリシャフトしてみたBSのワールドステージ・チタンで、左側が21世紀のエースドライバーになるかもしれない(笑)、久津間さんのブラックパワー。

 ワーステチタンもかなりでかいヘッドだと思っていたんですけど、こうやって並べてみると300Sって巨大です。サイズ的にはキャロのビゲスト・ビッグバーサぐらいの投影面積だと思います。

 これだけヘッドが大きくなるとシャープに振る事ができないような気がするんですよ。セオリーでいえば、デカヘッドにはトルク大きめの先調子で合わせるような打ち方なんだけどね・・

フェース 写真はフェース側の形状比較。

 こうして並べてみると300Sの形状って変わってるよね(笑)。

 ワーステチタンはトゥとヒール部を曲線で仕上げて流線型のヘッド形状にしているのに対して、300Sはトゥにボリュームを持たせたいわゆるディープフェース形状。

 上のブラックパワーの形状と比べてみるとよく似てます。ただし、フェースの面積は・・全然ちがうよね(笑)。

 でもなぁ・・これのディープフェース形状でしかも投影面積(上からのボリューム)もでかいってことは・・ とにかく巨大なヘッドって事だよね。

 容量が大きくてもシャローフェースだとシャープに振れるイメージが強いんだけど、このデカヘッドはどうやって振るんだ??

 容量的には大きめのトルクで先調子の重めのシャフトでゆったり振ろう・・そう思ってたんですけど、この形状ではやっぱり叩かなきゃだめだよね・・

ターボテック というわけで、悩んだ末に刺してみたのが右のシャフト。

 知る人ぞ知る・・ってやつね(笑)。
一昔前に流行った東海テックのターボテック(ブルー・ターボ)です。重量は75g程度で調子は中調子。トルクは3程度でかなりタフなシャフト。スイングとしてはシャープに振って叩く感じ。

プロス1 同時にワーステチタンもリシャフトしてみました。
オリジナルのHM80のXってのがかなりシャープなイメージだったので、ゆったり振るイメージのクラブにするためにPROS1を選択。

 重量は78gだが中先調子でトルクは4を越えるもの。なおこのシャフトは初期のPROS1で現行ラインのモノとはちょっと違うみたい。

ヘッド さて、これらの2本を刺したのが左の写真。

 フェース面が見にくいけれど、それぞれのクラブの特徴がでています。

 左の300Sがトップラインがストレートになっており、フェースのバルジが少ない(直線的)ように見えるのに対し、右のワーステチタンはヒール部が凹んで見え、バルジが多いように感じられます。

 でもヒールの凹みのせいでフェースが捻れて見えるし、ヒールで打つとフックしちゃうんだよね・・

 さて、レンジに持ち出して打ち込んだ結果は・・ やっぱり私はトルクの小さめのシャフトでシャープに振った方が良いのかな・・って感じでした(笑)。

 300Sに刺したターボテックにはもともとツアーチャンプ・クワトロが入ってました。恐ろしくシャープなイメージで叩けたのに、300Sはかなり鈍い感じ。空気抵抗が大きくて・・というのは大げさだけど(笑)、変な小細工はできそうにありません。

 フェースがストレートに近いため、フェードからストレートの球が出ます。
叩けばドロー系になりますが、極端なフックはしません。このあたりは想像していたよりかなり易しいヘッドって感じです。曲がり具合はワーステチタンより少ない感じ。なによりフックが出にくいのがベターかな。これならシャフトに気を付ければ、まずまず使えそうかな・・でもね、打感は最低ですね。なんかブリキの弁当箱みたい。大きさもあるから、ますます鈍いイメージだな。これだけはダメ。

 一方、PROS1を刺したワーステチタンの方はヘッドが暴れてフックしまくり状態・・
HM80と比較するとタイミングが取りづらく、ヘッドがかなり暴れる。トルクが4以上ってのは、やっぱダメかねぇ(笑)。これをコースに持ち込んだら確実にアウトですな。OBの山を築いちゃう。

 結局、ヘッドとの相性っていうより、振る人間との相性を優先させるべきなんですな(笑)。
私は重めでトルクは小さめの中から手元調子でビュッと振って叩く・・ってのがいいんだろうね。そうなると・・グラファイトデザインのYSシリーズとかフジクラのスピーダーとかを試してみたくなるよね。

 とりあえず300Sとターボテックの組み合わせは及第点が付きそうです。しばらくレンジで打ち込んでコースに持ち込んでみようと思っています。そのうちに第二段、第三段をやるからね(笑)。

 首領のお薦め度: 300Sとターボテックの組み合わせは・・ 80点

(C)ゴルフ虎の穴 首領