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[The Adjastable] 究極の1本


バックフェース 知ってる人は知っている究極のゴルフクラブ

 キワモノ好きの首領としては、実物を一本手元に置いておきたかったのでヤフーのオークションでゲットしちゃいました(笑)。

 ちなみにお値段は・・ラーメンと餃子にビール一本付けたぐらいでした。まあ、安い・・ってことですね。

 さて、何が究極なのか?
知らない人のために解説しておきましょう。実はこのアイアン、ヘッドが可変式になっており、パターからドライバーまでこの一本で間に合ってしまうという究極の逸品(笑)。

 プロゴルファー猿のように、このクラブ一本を背負ってコースに行くと受けること間違いなし・・なんですけどね。残念ながら、ルールの改正によって現在は違反クラブとなります。ラウンド中に機能が変わってしまうのがルール違反。ラウンド中に鉛を貼ったり剥がしたりするのと同じですね。長尺パターで、ネジ式の調整が可能なモデルがありますが、あれもラウンド中にはいじっちゃいけません。ま、そういうわけで幻のクラブになってます。

調整部 右の写真がネック部分の調整部。

 右に数字とアルファベットが並んでいますが、一番上が数字の9です。その下には7、5、3と数字が並び、さらに下にはアルファベットのDとP。

 数字はアイアンの番手で、Dはドライバー、Pはパターという意味です。それぞれの番手間にもう一段噛み合わせがあるので、偶数番手とフェアウェイウッドにも調整可能になっています。

 一応、ロフトによってSWからパターまで12本の変わりになるのかな? 無茶すればLWにもなるし、逆ロフトで転がしだけのクラブ・・なんてのもできそうだから14本分ってところですね。

 機構は極めて単純。
ネック部分がギザギザの噛み合わせになっており、ヘッドを貫通しているネジをゆるめて噛み合わせをずらし、希望の番手にセットしてネジを締めるというもの。ちなみにロフトは可変ですが、シャフトの長さは38インチの固定です。

5鉄に調整SWに調整 左側が5番アイアンのロフトに調整したもので、右側がSWのロフトに調整したもの。

 シャフトは38インチなんだけど、これって3番アイアンの長さなのよね。パターからドライバーまでの中間長となるとこの長さになるんだけど、アイアンとしては長いよね(笑)。

 ロフトは可変だけど、38インチのPWって使えるかな?

 まあ、簡単に想像が付くと思うけど、実用度はあまり高くありません(笑)。アイアンの番手特性を決めるのは何でしょうか? ロフト、シャフトの長さ、そしてライ角とバウンス角。

 ヘッド形状を見ればわかるけど、ライとバウンスについてはほとんど考慮されていません。7番アイアンぐらいにしておけばそれなりに打てそうですが、それ以下ではバウンスっていうか、ソールが無茶苦茶なことになってしまうので実用度はゼロ(笑)。写真をみても解るけど、フェースの形状も変だしね(これは購入後に削られた可能性もある)。

 実物を手にするまでは、もしかしたらプライベートラウンドでなら使えるかな?・・って、思ってたんですけど、伸縮パターと同じようにやっぱりキワモノはキワモノでした(笑)。でもまあ、ゴルフ談義の酒の肴としては面白いよね。奇抜な発想を形にして作っちゃったバイタリティに脱帽です。

 首領のお薦め度: ショートコースで使ってみようか(笑)? 65点

(C)ゴルフ虎の穴 首領