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[The 実験君!] フェースの向きを比べてみよう


 この半年ぐらい、やたらと「左向き」だの「真っ直ぐ」だのとフェースの向きについて書くようになりました。きっかけは久津間さんのクラブと出会っちゃった、って事なんですけどね(笑)。ミズノの掲示板やジョイメニーの喜多さんの掲示板などで質問してみたりしてますが、メーカーが公式に本音を言うってのは、まあ、無理でしょう(笑)。

 私は久津間さんに教わったり、蟲仲間で勉強したりして自分なりの指標を持っています。でも、専門家じゃないのであくまで「素人的感覚」なんですよね(笑)。アイアンやウッドの場合、ヘッドの運動が三次元的になるので私の脳味噌では定量的分析がまだできない。と、いうわけで問題を単純化できるパターを例にしてフェースの向きについて実験君になってみます。

デルマー2改 写真は久津間さんに完全調整してもらったキャメロンのデルマー2。フェースにはロングティを両面テープで貼り付けてあります。

 首領の場合、ボール位置は左足寄りに置きます。カメラのレンズ位置が左に来るのでシャフトが左から入っている様に見えますが、実際には右から入っています。長さ、ロフト、ライ、重量とバランス、全てを首領に合わせて調整してあるので、目をつぶってグリップを決めて(正面の平らな部分とバックラインの感触で)スッと置けば、写真の様にフェースが真っ直ぐになるようになっています。

MZ09の場合 こちらは入手したばかりのヒロ・マツモトのMZ-09。

 同じように目をつぶってグリップを決めると写真の様にフェースがかぶって左側を向いてしまいます。

 要素としてはシャフトの入り方が左から入りすぎている、グリップがかぶって刺さっている、などが考えられますが、このままボールを打てば当然の如く引っかけが出てしまいますね(笑)。市販のパターではこういうパターンが非常に多くなっており、高いお金を出して手に入れたパターなのに、ここ一番で引っかけがでてしまう・・なんてのはフェースの向きを疑いましょう(笑)。

ボール位置を右へ 写真のフェースの向きは真っ直ぐになっています。

 そうです、ボール位置を変えたんですね。グリップ位置をそのままでボール位置だけずらすとロフトが変わってしまうのでグリップ位置も変えざるを得ません。

 PINGやキャメロンなどは身体の中央にボールを置いて、ハンドファーストの構えで最適なロフトになるように設定されている・・というのを聞いたことがあります。グリップを身体正面でボール位置を右足に移したこのケースはそれと等価になりますね。ポイントは「MZ-09は左を向いている」ではなくて、「MZ-09の最適セットアップポイントは首領のソレとは異なっている」ということです。

エイリアン 「首領にとって左を向いている」わけで、ボールを右足側に寄せる人にとっては真っ直ぐなパターと言えるわけです。なにしろ、パッティングってのは千差万別な構えが存在します。結局、エースパターに合ったポイントを自分の構えにしちゃうか、自分の構えに合わせてパターを調整してやるのがポイントになるわけです。

 パターを変えたらとたんに入らなくなった・・そういう経験ありませんか? パターを調整しないのなら構えを変えないと条件が同じにならないってわけです。写真はエイリアンのマレット。アメリカでエースとしてつかっていたんですが、はずすときは必ずカップの左に外してました。あらためてチェックしたら・・こんなに左向いてます。ただし、この場合はグリップがかなりかぶって刺さってたんですけどね。

ドライバー 写真はドライバーで同じようにティペグを貼り付けて並べたもの。

 前述したように、アイアンやウッドのヘッドの動きは前後に加えてトゥ・ダウンという3次元的な動きが加わるのでインパクト時のフェースの向きというのは直感的にしか私には説明できません(笑)。参考までに・・ということでいくつかのヘッドを並べてみました。

 左からウッドブロスのパーシモン、久津間250チタン、キャラウェイのウォーバード、ミズノのノータスチタンの順です。メーカーによってシャフトの入り方のばらつきが存在するので、一般論としてではなく、首領の買ったクラブ固有の問題ということで説明しておきます。

 ウッドブロスはオープン、久津間250がスクウェア、ウォーバードがフックで、ノータスはド・フックということになりますね。ただし、これらの写真はヘッドをスッと置いた状態でのモノ。グリップしてボールを打つように浮かせた場合、グリップの刺し方にも寄りますがもっと極端になります。上の例ではウッドブロスと久津間250はストレートに、ウォーバードとノータスは無茶苦茶左向くように感じられます。

ノータス ノータスのヘッドを正面から写したのが左の写真。

 ヘッド上のロゴの向きとフローリングの線が真っ直ぐになっていることに注意。それに対してティの向きは思いっきり左向いています。

 前述したようにヘッドをソールした状態での写真だし、カメラアングルの影響もあるので定量的な解説ではなく、「ほら、左向いて見えるでしょ?」という直感的な解説にならざるを得ませんが・・

 フェースの向きにボールが飛ぶと仮定すると、ウォーバードとノータスではチーピンしか出ないようなイメージですよね。実際にチーピンがでちゃうんですけどね・・(笑)。左に行くのを嫌がったスイングをするとプッシュアウトが出てしまいます。ようするに右にも左にも行くクラブというわけです。左右に打ちわけることが可能・・ではなく、左右に行ってしまう・・です(笑)。ブリジストンのX500なんてのは、首領のイメージとしては右にも左にも行ってしまうクラブ・・かな。

 パターの場合、構えを変えることによってスクウェアでボールをヒットすることが可能になりますが、ドライバーやアイアンでは無理でしょうね・・ 「昔はスライスで悩んでいたのに、最近はドローなんだよね」って言う人がいましたが、出だしからグーンと弧を描くのはドローとは言わずにフックと呼びます(爆)。ドローって目標に対して少し右に真っ直ぐ出て落ち際からスッと目標に戻ってくる球なんですよね(笑)。で、左向いたクラブで『打たせてもらっている』のはフックなんじゃないかと・・

 暇なときに、ティペグをパターからドライバーまで貼り付けて、全体の流れがどうなっているかチェックしてみると面白いと思います。繰り返しになりますが、私は「スクウェアが正しい」と言うつもりはありません。「私にとってスイングを造る基準となるのはスクウェアで、フェースの向きから弾道をイメージするので左向きは使いたくない」というのが虎の穴的コメントです、はい。

 首領のお薦め度: さあ、あなたもさっそく実験君になりましょう!・・ 97点

(C)ゴルフ虎の穴 首領