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[松本的暗黒河童] ヒロ・マツモト ダークカッパー MZ-09


ヘッド TPA18が気に入って、フルオリジナルで火造りパターのITD(Inspired by Toranoana's Don)を作った首領だが、ヒロ・マツモトにも同型のモデルがあると知って探してたんですよね(笑)。

 写真の真ん中がヒロ・マツモトのダークカッパーシリーズのMZ-09。左がキャメロンのデルマー2で、右がレイ・クックのTPA18タイプ。

 マツモトのHP上のイメージや、ヤフーの画像からはTPA18と同型だと思っていたんですけど、手元に届いたパターを見るとフランジの形状はデルマーに近いものでした。

 ネックの形状やフランジの作りはTPA18と同じだけど、フランジ形状はヒールとトゥの長さが同じ。TPAの何番か忘れちゃったけど、そのコピーなのね(笑)。MZシリーズのラインナップにはこの形状は09の一つしかないので、TPA18タイプのヒロ・マツモトは存在してないってことですな。

ソール さて、上の写真ではヘッドの色は黒に見えますが、ダーク・カッパーシリーズってのは、軟鉄ヘッドに銅メッキを施し、さらにブラス処理を行ったもの。

 右の写真はソールですが、研磨剤でちょっと磨いてみました。黒いブラス処理の下から銅の下地がでています。使い込むことによりブラスが落ちて下地がでてきて渋い色になる、って感じかな。ブラストマスターの首領としては、打感を軟らかくする目的もあるので、そのうちにサンドブラストするつもりです。おそらくは、ブラス層が落ちて銅メッキのブラスト仕上げになると想像してます(笑)。

フェースバックフェース 左がバックフェースの写真で右がフェース面の写真。

 フランジ形状の違いは上の写真で分かると思いますが、全体的な処理もTPA18とは異なっています。

 フェース面はTPA18に比べて薄めになっているように思います。ヒールとトゥの高さも同じだし、見た目はマレットタイプのフェースあるいはL字タイプに見えますな。フランジのトゥをふくらませてTPA18と同じにすれば良いパターになると思うんだけどねぇ・・(笑)

ネック 写真はヘッド後ろからのネック形状。

 シャフトの中心線はフェース面より3mm程出ています。
グースネックっていうか、フェース面がオフセットになっているって事ですな。

 ネック部分からフェースに入る所の曲線処理はなかなか美しい仕上がりになっています。さすがマツモト・・ってところかな? まあ、量産タイプのHMロゴのシリーズの場合、どこまで松本氏の手が入っているのか怪しいところではありますが・・

 フェースの薄さとヒール&トゥのフランジ幅が同じ事、そして左の写真のネック形状から、イメージ的にはどうしてもL字に感じられるんですよね。これまで使ったことのあるパターでは、WOSSのAMINGシリーズに近い感じもしますな。

 さて、肝心の打感ですが、フェース面のミーリングパターンの効果もあって結構柔らかめです。銅メッキとブラス処理については打感にはたいした影響は出てないみたい。サンドブラストしてみて何処まで打感が変わるのか楽しみでもあります。でもブラストすると銅が出てくるからなぁ、イメージがすっかり変わっちゃうかもね。

サイトライン 打感も柔らかめでL字に近いイメージでストロークできるのでラインも出しやすい。

 使い込めばエースの座も夢ではない・・と、言いたい所なんですけど、個人的にどうしてもダメ出ししちゃうのが、トップブレードとフランジに入れられているサイトライン。

 右の写真はサイトラインとヘッドのライ角を示したもの。
単なるサイトラインならまだマシなんですが、このラインはトップブレードとフランジのラインを一致させて、ヘッドのライ角を一定にしてストロークさせようというもの。

 右側がパターに設定されたライ角で構えた時で、ラインがつながって一本に見えています(カメラアングルで完全には一致してませんが・・笑)。

 左だとパターに設定されたライ角よりアップライトに構えているのでフランジ部のラインが下にずれています。

 ラインを一致させることによって常に適切なライ角でストロークができる・・ってのが狙いなんでしょうけど、コレって邪魔なんですよね(笑)。毎回同じ構えでストローク出来ればいいわけで、ライ角をパターに固定されるなんてのは邪魔以外の何者でもない。ご丁寧に3本も、しかも色を変えて入れてあるので気になってしょうがないですな(笑)。ブラスト処理するときには塗装を剥離させて、目立たなくしてしまおう(笑)。

 シャフトの長さは35インチで、ヘッドバランスはちょっと重めになってます。首領チューンとしてはシャフトを0.5インチ程カットして手元に少し鉛テープを貼ってバランスポイントを少し引き上げる。わずかにアップライトにネックを曲げてシャフト1本分右から入るように調整。サイトラインを消してヘッド全体をブラスト処理してオイルで仕上げてグリップはWINNグリップに交換。ここまでやればセカンド・エースの座を狙えるパターになると思ってます、はい。

 首領のお薦め度: フランジ形状とサイトライン以外は及第点・・ 86点

(C)ゴルフ虎の穴 首領