Gear Indexに戻る

[L字パター収集の仕上げ] ジョージ・ロータイプ


ジョージ・ロータイプ2種 パターに関しての新しい理論に基づいて今もなお山ほどの新製品がリリースされているが、基本的なコンセプトで分類すると種類は以外と少ないモノである。

 形状がアルファベットのLに似ているからL字型パターと呼ばれているモノはアイアンの流れを組み、大別するとジャンボ使用で有名になったIMG5系のヘッド、半月型の8802型ヘッド、そしてニクラウスの片腕となったジョージ・ロータイプの3つに分類できるのではないか?

 首領のコレクションにはIMG5系が3本、8802系が2本あったのだが、ジョージ・ロータイプは持っていなかった。まあ、L字は扱いが難しいので実戦に使うには腕がついてこないという理由でよっぽどの事が無い限り買おうとも思ってなかったのだけどね(笑)。

 最近、アイアンからのつながりということでL字に再注目しているので最後のタイプであるジョージ・ロータイプを安く探そうというのが今回の記事である。

 さて、ニクラウス(ニクラスと書く人も多いが、虎の穴ではニクラウスにしてます)の使っていたのはジョージ・ローのSportmanのWIZARD600。今でもオリジナルは100万を楽に越える(笑) ← もう笑うしかないです、はい 首領がスコッツデールを買った神奈川のショップにニクラウス本人の600があるのだが、その当時で260万円だと言われたのを覚えている。そういう事もあり、このデザインはジョージ・ローをはじめ、ブリストル、ウィルソン、RAM、マクレガーといろいろなメーカーで作られているのである。

フェース さて、写真の2本、メッキのミラー処理がなされている方がマクレガーのターニー・クラッシックのジャックニクラウスモデルのTCP-1というパターで、かなり新しいモノ。

 サテン仕上げのモノが、ウィルソンのジョージ・ロー オリジナル600モデルで、年代的にはかなり古くなる。

 ヘッドのバックフェイス、フェイス面の形状は写真を見ていただければわかるとおもうが、基本的には同じである。ネック処理などがメーカーによって微妙にことなっているのだが、この2本に関しては殆ど同じに仕上がっている。

 L字パターの場合、その形状からスポットはかなり小さい。芯を外すとあっというまにフェイスがぶれてしまって球が暴れてしまう。IMG5系ではトゥ側の頼りなさが、8802系ではトゥとネックの頼りなさが私にはイマイチなのだが、ジョージ・ロータイプでは写真のようにフェイスのトゥ側が高くなっているため不安感がなく、しっかりと打って行けるのである。

ヘッド上から 写真はヘッド上からの物。

 2本のパターの微妙な違いがこの写真でわかると思う。
写真では分かり難いかもしれないが、バックフェイスのトゥ側の角のラインが微妙に異なっているのである。

 左のTPC-1がIMG5に近い曲線のカーブになっているのに対して、右のオリジナル600ではふくらみがより大きなカーブになっている。

 ヘッドがミラー仕上げか、サテン仕上げかの違いもあるのだが、わずかな違いで右のオリジナル600の方が安定感のある印象を受ける・・ ← わたしだけかな(笑)

 メッキだと打感が堅いという印象があるし、光が反射することもありどうも好きになれない。打感に関してはソフト2ピースでもイマイチでどうしても糸巻きバラタを使いたくなるのである。

ソール 写真はソールの刻印。

 写真の取り方が悪く、ネックの角度がかなり違うように見えるのだが、実際にはヘッドに入る部分が微妙に異なる程度であり、メッキとサテンの視覚的な違いによるところが大きいように思う。

 さて、この2本だが当然の事ながら新品で購入したわけではない(笑)。
TCP-1の方はヤフーのオークションにて3Kでゲット。程度も良く、グリップが換わっていたが3Kはお買い得だったと満足している。

 オリジナル600の方はというと、WEB MASTER'S2000というコンペの帰りに19番ホールとして立ち寄ったファミレスの横の店にあったもの(笑)。パーティが始まってしばらくしてちょっと中座して買ってきたのである(爆)。お値段はなんと6.8K・・どうやらお店の人は価値をしらないようである(笑)。どう考えても10Kは楽に越えるモデルなんですけどねぇ。15Kとか値札がついていてもおかしくないことをかんがえると掘り出し物の一品でした、はい。

グリップエンド 写真はオリジナル600のグリップエンド。

 当時のフルオリジナルで、グリップは皮巻きグリップでグリップエンドにはウィルソンのキャップがはめられている。

 シャフトには政府の物品税証紙のシールもそのまま残っており、保存状態としてはかなり良いものである。うーむ、20Kぐらいついてアンティーククラブ専門店にならんでいてもおかしくはないな(笑)。

 買うときにはグリップを交換してネック調整を行って実戦投入するつもりだったのだが、なんだかグリップ交換するのがもったいなくなってきたなぁ。ネックの調整だけやってそのまま使ってみるか・・ まあ、首領のL字収集の最後を飾るモデルとしてはなかなかの掘り出し物でございました、はい。

首領のお薦め度: L字は良いよ〜、難しいけどね(笑) 78点

(C)ゴルフ虎の穴 首領