TOPへ戻る Back What's new?

ヒロ・マツモトHM-01 国産削りだしはここから始まった・・
マツモトのロゴ おほほほほほ、フェイスのヒール側に光るのは大文字のHMのロゴではなく、小文字のhmの手彫りのロゴ・・

 元祖T.P.MILLS、御三家のキャメロン、タッド・モア、ジアニーニ、新興勢力のベティナルディにエッガース、他にはジョン・バイロン、ケビン・バーンズ、ケン・モーリーとかドン・ガフナーとかあったねぇ。

 最近は廉価版シリーズでお手軽ブランドになった感のあるヒロ・マツモトの出発点が写真のHMシリーズ。発売当時はJPGAツアーで広く使われていたけど、定価が25万という驚きの値段(笑)。ダンロップから安いシリーズが出されたがそれでも20万を越える値段がついており、当時のアマチュアには手の届かない雲の上のブランドでした。

 首領がアメリカから帰国して「とにかく記念に削りだしパターを・・」と清水の舞台から飛び降りるつもりで購入を決意したときもヒロ・マツモトは候補に入れることができませんでした ← 遠い目
フェイス面 写真の上側が首領が意を決して購入したキャメロンのプライベートリザーブ。

 セミハンドメイドだがダンシングキャメロンのロゴの入ったなかなかのすぐれもの。で、下側がヒロ・マツモトのHM-01である。

 どちらも軟鉄削りだしのモデルでキャメロンはガンブルー処理、HM-01は黒クロムメッキ処理がされているのだが、HM-01のほうは10年近く使われてきたもののため、メッキが剥がれて下地がでてしまっており、鈍い銀色にかがやいているのである。

 ネックを比較するとキャメロンはセミハンドメイドのためスマートな仕上がりになっているのだが、HM-01のほうはフル・ハンドメイドのため曲げ跡が残っており非常に無骨な仕上がりになっている。ヘッド重量はキャメロンの方が重い。パターの全重量もヘッドバランスもキャメロンに比べるとかなり軽くなっており、首領の好みからいうと「軽すぎるパター」ということになる。まあ、この手のパターはノーマルで使うのではなく、ロフト、ライ、重さにバランスに長さなど、完全にカスタム化して使うので問題にはならないだろう。
トップバックフェイス 左の写真はセットアップしたヘッドを上から見たところ。

 トップブレードにはサイトラインが入っており、セットアップは楽。
上の写真をくらべるとキャメロンと似た感じのように思えるが、セットアップでのヘッドの座り具合はHM-01の方が格段に良いように思われる。

 首領のパターの殆どは久津間氏によってチューニングが施されて完全に「首領仕様」になっているのだが、キャメロンなどはネックをグイグイ曲げなければ使えないような感じなのである。

 ところがこのHM-01は重さとバランスが軽いというだけでシャフトの入り方やロフト、ライ角などはまったくのノーマルで使っている。それだけ完成度が高い・・というより「首領に合っている」と言う方が的確ではあるのだが、個人的には「非常に良くできたパター」という評価を下している。

 もう10年近く前のモデルで前述したように黒クロムメッキが剥がれてしまって地金が出ているんだよなぁ・・
これって渋いっすか? 実は、ヘッドのオーバーホールをずっと考えていたんです。マツモトのホームページにメールを送って確認したところ、再メッキや傷の研磨などのオーバーホールのサービスがあるとのこと。
 近くの代理店で聞いてみたら2〜3万ということなんだよなぁ・・
今のご時世なら新しいパターが1本買える値段なのだが、HM-01が甦ると思えば安いモノ・・そう考えていたのだが、友人はみんな口をそろえて「止めろ」と言うのである。使い込んで渋さが出ているパターなんだから、再メッキしてピカピカにする必要なんて無いだろう、って。それに、再メッキの為には現在のメッキを落として研磨が必要。フェースの再ミーリングもやるとなるとかなり削って磨かれてイメージが変わって別物のパターになってしまう危険性もあるとか・・
 うーむ、使用上何の問題もないのならば、使い込まれていぶし銀になっているほうが格好いいのかなぁ・・
首領のお薦め度: さすが日本の削りだしの最高峰。お値段がぶっ飛ぶほど高いのが難点じゃ・・ 80点

(c) 虎の穴首領