TOPへ戻る Back What's new?

アイデアてんこ盛り 古きよき時代のパター
イカパター テーラーメードの通称「イカパター」というのをご存じだろうか?

 写真の左がイカパター(笑)。
さて、今回紹介するのは古き良き時代のアイデアパターである。写真右がソレ。首領は「穴あきイカパター」と呼んでいる。

 RANGOというのメーカー名、AQUARIOS-04というモデル名らしき刻印がソールに打ち込まれており、素材は銅合金である。

 テーラーメードのイカパターに比べると一回り小さいし、ヘッド後部に穴が空いている。穴は後述するが、テイクバックでのボールの残像効果を狙ったモノというよりは、重量調整で結果的に空いてしまった穴のような気がしたりするのだが(笑)。
フェイス上から 左の写真がフェイス面で、右がセットアップした上から見た所である。

 フェイス側から見るとネックの付き方、フェイス面どれをとってもL字タイプのソレである。ヒールよりトゥが高くなっているのでジョージ・ロウタイプと呼べるかもしれない。

 実際にセットアップしてストロークする際、トップブレードにだけ意識を集中すればL字の感覚でストロークが可能である。では、ヘッド後方のイカ頭はなんなのだろうか(笑)?

 重量配分を見ると中央に穴が空いているので重量はヒールとトゥに分散することになる。さらに後方に三角形に出っ張らせることによりストローク中のストロークの安定がはかられているのである。

 さて、問題はこの穴なのだ・・(笑)
セットアップの時にこの穴をじっと見てボールのイメージを焼き付ける。そうするとストローク中にボールの残像効果に似たものが得られて非常にスムーズなテイクバックが可能になるのである。ヘッドの上にボールを並べたペルツパターに似たようなものである。この穴、ボールより少し小さくなっており練習では穴にボールを載せて残像効果を強調する事が可能である。打感は銅合金のため非常に柔らかく、現役バリバリで使うことができる。
アクシネット さて、2本目は同じ時代のアクシネットの珍しい作品。

 左はフェイス面の写真。上がよくあるT字タイプのモノで、下が今回見つけたSTRAIGHT INというモデルであ。

 ネックの入り方はL字に近いのだが、ヒールに直接入っているのではなく、船底型のヘッドのヒールから1cmほど中に入った所に入っている。

 右はヘッドをセットアップした上から見たモノ。
シャフトの延長線に対してフェイスが1cmほどオフセットされているのがわかると思う。セットアップした感じは、ブレードタイプとL字タイプのあいのこという感じだろうか? ヒールとトゥが曲面処理されておらず、段差もけっこう気になる。

 曲面で構成された近代的なパターを見慣れた目にはちょっと奇異に映るが、フェイス面への意識が強調され、セットアップしやすいのだ。慣れると置いただけでラインが出せるようになる。
フェイス面 さて、左の写真がSTRAIGHT INのバックフェイス。

 このパターのユニークさが一目でわかると思う。
バックフェイスがえぐられており、いわゆるキャビティバックということになるのだが・・ 通常、キャビティバックにする場合、凹の字ように上側にキャビティ部分を持ってくるのが普通である。

 ところがSTRAIGHT INではその逆で下側をえぐってある・・(笑)
どういうことになるかというと、重心位置が高くなるのだが・・ 球の転がりを見る限りいまいちよくわかりません。

 キャビティになっているので打感が柔らかいかというと・・他の銅合金のアクシネットと同様に硬いんだな、これが・・(笑)。キャビティの効果が在るのか無いのか、首領の感覚ではイマイチよくわかりませんわ、ええ。まあ珍しさでは得点高いんだけどね。
首領のお薦め度: 古いパターといってもアイデアは今でも通用するんだぜ! 実戦使用度:75点

(c) 虎の穴首領