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パーシモンヘッド 温故知新・・
パーシモンの1,4W ドライバーをはじめとするウッドと呼ばれるクラブ・・

 ウッドすなわちWoodなのだが、ヘッドがパーシモン(柿)の木から作られていたことが名前の由来である。今のゴルファーにはパーシモンヘッドなんて見たこと無いよ、という人が多いのではないだろうか?

 首領がゴルフを覚えたのは約10年前。そのころはメタル(ステンレス)ヘッドの出始めであったが、主流はまだまだパーシモン。ゴルフ5で靴まで付いて69800円で買ったフルセットのウッドもパーシモンのヘッドだったのである。

 パーシモンを知らない世代の人たちに「パーシモンは良いよ」と薦めることはしたくない(笑)。「易しい」というクラブ選択からは大きくはずれてしまう可能性があるからに他ならない。写真は2本とも最近、オークションで入手したパーシモンのウッドである。左がテキサス・ゴルフのウッドブロスのドライバー、右がホンマのLB280のバフィである。単純な話、この二つより飛距離がでて曲がりが少ないクラブは山ほど存在するわけで、スコアメイクのためにあえてこれらをバッグに入れる必要性は全くない・・というのは言い過ぎか(笑)。

テキサスウッドLB280 左はテキサスウッドのソール写真、右はLB280のソール写真である。
LB280は近代的なウッドに属し、テキサスウッドは古いタイプのウッドである。上の写真にあるフェイス面の造りはどちらも同じ。ボールを打つ部分にインサートがされており、この部分でボールを打たねばならない(笑)。インサートを外してトゥあるいはヒールで打っていると・・いかに堅牢なパーシモンとはいえあっというまに欠けてしまったり割れてしまったりする。

 ソールにはソールプレートと呼ばれる金属の板がはめ込まれているが、テキサスウッドにはアメリカのテキサス州の形をしたプレートがはめ込まれており、これが「テキサスウッド」と呼ばれる由縁である。LB280の方は全面に銅プレートが埋め込まれており、低い重心位置を実現している。さらにはヘッドの後方にもバックウェイトとして銅がはめ込まれており、これが「近代的」な低重心位置とうち易さを実現しているのである。ま、易しいといっても、今流行のトライメタルだのタイトライズだのと比べるとかなり難しい部類に入るかもしれないが・・(笑)

テキサスウッド上から 左はテキサスウッドを構えた写真。

 ただ、ただ、スクウェア・・(笑)。チタンのフックフェースになれた我々には絶望的なフェースの向きのように思われる(笑)。でもねぇ、昔はこれが基準だったのよ。

 さて、なんで今になって首領がパーシモンを手に入れたか・・
一つはパーシモンの美しさである。パーシモンのヘッドというのは職人が手で削りだして造るわけである。そこには職人の気持ちというか、気合いが入っているような気がするのである。首領が手で一つ一つ削りだして作り上げる久津間さんのアイアンに強くひかれるのも同じ理由かもしれない。飛距離、安定性という点で、今パーシモンを使う必要性は何処にもないだろう。でも、造った人の顔がそこに浮かぶようなクラブでラウンドしてみるのも、ゴルフというスポーツではなく、ゴルフ道を歩む者としておもしろいのではなかろうか・・

 もう一つ、パーシモンには独特の打感が存在する。実際に打った事がなければ文字から想像することはまず不可能なのだが・・(笑)。芯でボールを捉えた場合、ボールがフェイスインサートにめり込んでそのままヘッドの中を通り抜けてしまうような不思議な感覚・・ フェイスインサートの素材によって違いはあるが、あの不思議な感覚はメタルでは味わうことができないのである。
 来年はこのドライバーで是非ともラウンドしてみたいなぁ・・
でもねぇ・・(笑)、長さは44インチでロフトは10度。重量は・・360とか380とかありそうだな・・ シャフトはダイナミックゴールドのX100。バランスは・・・ ああ、止めましょう(笑)。こういうクラブってのはスペックじゃないのだ、うん。じゃじゃ馬を乗りこなす・・というよりは、暴走馬に立ち向かうという表現になりそうだな(笑)。
首領のお薦め度: ゴルフ道を歩むゴルファーの方へ・・ マッスルバックアイアンと併用で200点!

(c) 虎の穴首領