首領用久津間チューン パター編
 最初にお断りしておくが、今回のチューンは首領専用のチューンであり、「こういう無茶もできる」というい例でしかない。久津間さんからも「破壊の危険性が大きいし、同じ事を再現出来ない可能性も高いので詳細は門外不出にしてもらいたい」と言われております・・(汗)

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SlantNeck首領SP 写真左がノーマルのスコッティキャメロンのSlantNeck(MID)で右がそのロングネックである。

 今回、久津間さんに無理を言ってパターのチューニングをしていただいたのが右側のロングネック。ウッドやアイアンに関してはセオリーというのがあるのだが、パッティングに関しては人によって千差万別でセオリーというものは無いに等しい(外すことのできない基本はあるけど・・)。

 パッティングスタイルが千差万別ならパターに関してのチューンも千差万別になるわけで、首領用にチューンしてもらったパターを他の人が使うと酷いことになる可能性も高い。他人からみればチューンされたパターではなく、単にねじれたり曲がったパターということになってしまうのである(笑)。さて、今回はこのロングネックと同じキャメロンのデル・マー2の限定モデルをチューンしてもらった。長さはノーマルのままで、重量を重くするためシャフトのネック側に鉛を入る。同時にバランスを出すためにグリップエンド側にも鉛を入れるのだが、木の棒を削りだしてお尻に差し、そこに穴を空けて鉛を入れるという恐ろしく凝った調整・・ ここまで手間をかけた調整は正直なところ始めて目にした・・ あとは、グリップを好みに入れてもらって微調整をして終わり・・
 ここまでが普通のチューンなのだが、ここで久津間さんが一言・・
「DON、どっちがエースパター? サブのロングネック、壊してもいいかな?」 ← おいおい
で、私は「ええ、壊していいですよ」と即答 ← こらこら
ここから先は最初に書いたように門外不出の荒業・・写真のロングネックは素材がステンレス。それを私の構えとスタイルに合わせて、グイグイ曲げる・・
曲げ倒す久津間さん 詳しい説明はできないが、上の写真を見ればパターがどうかわったか一目瞭然だとおもう。ネックは3次元的に曲げられ(笑)、スラントネックというよりはS字ネックになってたりするんだな、これが・・

 パターのソールを比較していただきたい。
チューンされたパターはロフトが殺されているのがわかると思う。必然性についてはデル・マー2の写真とともに解説するが、首領のパッティングスタイルにあわせて、オリジナルの持つ機能を完全に変えてしまっているのである。

 調整は治具を作りつつ、一本あたり30分近い時間が費やされている。素材の限界を見極めつつ少しづつでも大胆に調整するのである。限界点に近いところではパターがミシミシと悲鳴をあげ、周りで見ていた我々も息を呑んで見入ってしまったのである。うー、「壊していい?」「どうぞ」っていうキャッチボールはお互いを信頼してないと出来る事ではないのだが、それでもあの張り詰めた空気は凄かった・・
 お忙しい中、無理、無茶を言ってゴメンなさいなのだ
でるまー2 写真はエースとして使う(予定)のデル・マー2のファーストラン1/500モデル。
これもグイグイとまげてもらっちゃったのだ(笑) ← 無謀とも言う

 スラントネックと同様にネックの調整によりロフトが殺されているのがわかると思う。さらにグリップに対してはフェースはオープンになっているように見える。通常、PINGネックのパターというのは、パターを吊り気味にしてハンドファーストに構えることによってその機能を最大限に発揮するように作られているらしい。

 構えた時点でロフトが殺され最適なロフトになるというわけだ。ところがその構え方が嫌いなのである。左グリップをかぶせ気味に使うのでノーマルのキャメロンはフェイスが閉じてしまう。フェイスをスクウェアにしてロフトを殺すようにセットアップするためには、自分のスタイルを完全に壊してしまうことになるのである。
 そこで今回は、無茶を承知で首領独自のセットアップとストロークに対して、パターの機能を最大限に生かせるような曲げ方をお願いしたわけである。
セットアップした、でるまー2 できあがったパターをセットアップの視点から見たのが右の写真である。パターのバックフェースのシリコンインサートが見えているのがわかると思う(白い○の集まり)。

 ノーマルのパターでこれが見えるようにセットアップするためには、吊り気味でハンドファーストにする必要があるが、首領SPでは大きくハンドファーストにせずに、トンと置くだけでこのセットアップが出来るようになったのである。

 久津間アイアンと同じように座りがよくなり、置くだけで目標にセットすることができるようになったのである。おほほほほ。転がりも良いし、練習グリーンでの感触は上々です。ただし、何度も言うようにこれは首領専用のチューンであり、万人に対して有効というわけではありませんのでご注意を・・ 10人に8人は構えただけで「こりゃダメだ〜」と言う可能性もありますな(笑)。