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キャディ by 首領

 Webマスターをやってる友人のBBSにHPの宣伝が載り、キャディからみた「困った客」ということでいろいろと厳しい事が書かれていたのだが、モタモタする客は駄目、というような事を読んでその友人が激怒していた・・(笑) インターネットでの情報発信は便所の落書きだと切って捨てたジャーナリストがいたと思うが、匿名で書かれた情報には害こそあれ得になることなど希有なのだという気持ちで読み捨てなきゃ・・というのが今回の論点ではないんだな・・(笑)
 私にとって望まれるキャディ像とは、「コースに関して必要な情報を聞いた時に答えてくれ、ルールとマナーをこれまた必要な時に必要な量だけ教えてくれる人」である。クラブを持って来てくれたり、ボールを拭いてくれたりする必要は全然感じない。
 私がゴルフを覚えたのはアメリカである。プロのトーナメントでない限り、キャディ付きでゴルフをするということはあり得ない。そこに存在するのは「すべて自分でやる」というルール。ハザードの場所とそこまでの距離を確認するのも自分の責任なら、グリーン上で傾斜と芝目を読むのも自分の責任である。責任というより、権利かもしれないね。コースとの戦いは自分でやってこそ価値があるのだから(笑)。グリーンにのるやいなや、キャディに「傾斜は?」「芝目は?」とうるさいくらい聞くゴルファーが多い。さんざん聞いたあげく、ミスパットしてそれをキャディのせいにするどうしょうもない奴も多い。うーむ、会社のコンペで何度切れそうになったことか・・ ← 以下、自粛
 ティグラウンドで何度何度も「右はOB?」「左には何があるの?」と繰り返し聞く記憶力ゼロのゴルファーもいるね(笑)。さすがにブラインドになったホールでは何があるのか分からないが、コース設計というのがどういうふうになされるのかをいうことを知っていれば(何処にどういうハザードを配置するか、とか)ある程度の推測は可能だろうに。スコアカードの裏にはコースレイアウトが印刷されていることが多いし、コースによってはホールレイアウトの看板が立っている・・はずなんだけど、日本では殆どないね(笑)。でも、自分がプレーするコースって普通、なんらかのチェックしないかなぁ・・
 私の目から見て、日本のゴルファーには重度のキャディ依存症が多いように思うのだが・・? グリーン上で「ほれ、ここに打ちなさい」って足でスパットを指示されてそこに打ってパーをとってもこれっぽっちもおもしろくないでしょが・・がはははは
 何でも自分でやる首領はキャディに好かれるか? これがまた難しい問題なんだよね(笑)。ボールを拭いたりクラブを運ぶのは私の仕事なんだから、と怒るキャディもいるんだな。ボールを打って、クラブを3本くらいもって走ろうとしたら、打ち終わって回収するときに本数持たれると重くて困るから、ライを確認してからクラブを持って走りなさい、と言われたこともある・・ 自分が何をすべきか分からない客も駄目だけど、キャディの仕事が何なのか分かってないキャディも駄目だね・・
 それにキャディと客という立場以上に、人間的に好き嫌いとか合う・合わないという感情が存在するから問題はさらに難しくなるね。ゴルフをレクリエーションとしてとらえるなら、ゴルフ場とキャディはいかにして客に満足してもらえるかということを徹底的に考えてもらいたい。当然、そこでいう客とは、ゴルファーとしてのマナーを守れる客という意味ね(笑)。キャディを召使いだと思っているような客はゴルファーじゃないのでプレーさせないでもらえれば嬉しいのだが・・ ま、それじゃ商売にならないからプレーさせる・・客がわがまま・・キャディもわがまま・・という悪循環が生まれているのが今の現状なんだろうけど・・
 ・・・でもなぁ・・朝、いきなり不愛想なキャディで、プレー中はひたすら「はやくはやく」って追い立てられ、ラフで「はい、これ使って出すだけね」とか言って有無を言わさずウェッジを渡されてぶち切れたこともあるんだよなぁ(笑)。友人は「そういうときは笑顔で無視して、その後もひたすら無視。ハーフでキャディマスター室へ行って烈火の如く怒って変えてもらう」ってのが良いって言うんだけど・・ まだまだその境地には達しておりません、はい。あたしゃ、やっぱりプルカート引っ張って自分で全部やるのがすきです・・

(c) 虎の穴首領